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カービングは『曲がる』と勘違いやすいのはなぜ?

【テクニックブック Vol.7】

スノーボードのカービングが上手くなりたい!
そのカービングってどんなイメージですか?

カービングのカーブは『削る』という意味で、『曲がる』カーブとは違います。
カービングターンと言うと『曲がる』を想像する方も多いと思いますが、正確にはカービングが『削る』で、ターンが『曲がる』ことです。
カービングターンという言葉で『削りながら曲がる』ことになります。

では、なにでどこを削りましょう?
エッジで雪面を削りましょう。
するとサイドカーブによりボードは曲がり始めるので『ターン』が完成します。

削ろうとすれば曲がり出すので、積極性が必要なのは『削る事』です。
『曲がる』はサイドカーブにより自然と出来上がってきます。
カービングターンの直接的な上達はこの『削る』の上達になります。

削るには『角付け』が必要。
滑っていれば推進力は得られるので、「角付けのコントロール」が「削るのコントロール」になります。
カービングターンで一番考えるべきことは『角付け』になる事がわかってきました!

削る意識で角付けを作り、推進力というスピードに乗ってカービングしていく。こんなイメージでいかがでしょうか?

昔からスノーボードをやっている方には違和感のない話だと思いますが、この意識の境が「ハンマーヘッドの登場」だと感じています。
長い有効エッジは、雪面を削ることが難しくなるので、カービングが『曲がる』とイメージして滑っている方が多くなったように思います。

曲がるために角付けを作って、曲がるための体の動きをする。その意識が強いほど、角度を前振りにしていく。もちろんこれも楽しいです!私もハンマーヘッドボードに乗るときにはそんなセッティングにします。
雪質が良かったり、緩斜面などではかなり有効なテクニックになります。

カービングの考え方で、『曲がる』が優先すると、『削る』が疎かになり、深く鋭いエッジングが難しくなります。

カービングターンの上達イメージとして。
カービングは自分がやる事。
ターンはサイドカーブがやる事。
と考えて、『曲がる』よりも『削る』意識を持って取り組んでみてはいかがでしょうか?
今までと違ったラインや鋭さが手に入ると面白いですよね。

カービングターン
=角付けのコントロールで削る意識

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