将棋ウォーズ初段までのトレーニングメニューと役立った本とか

 普段はハースストーン(HS)プレイヤーですが、この前、将棋ウォーズの初段になりました。
 僕もここに来るまでには、他の人の将棋上達法なんかを調べまくって参考にしてきた人間なので、僕もどこかの誰かの参考になればと思って、自分がウォーズ初段に到達するまでの勉強法とか、取り組み方、必要だった本、重要だった気づきなんかを、なるべく漏れなく書き記していきたいと思います。

ウォーズ初段

 

筆者スペック

使用戦法角交換四間飛車 
・四間にする暇がない程に相手が飛車と角でガンガンに突っ込んでくるときには向かい飛車
・相振り飛車戦も辞さず
(※2023年度追記:当時は通用したけど、今はもう角交換四間飛車の対策法は広く普及してしまっているので、これで初段を目指すのは止めた方が良いです。三間飛車とか右四間飛車とか、初段に上がりやすい戦法はもっといろいろある筈です) 

将棋歴:8年(※真剣に上達を目指して取り組んでいた時期のみ計上)
対戦媒体:ほぼ将棋ウォーズのみ。リアル対局は無し
かけてきた金:軽く10万以上。ウォーズの解析チケットと、プレミア会員、あとは将棋の本をなんでもかんでもすぐに買う悪癖があって、200冊以上の棋書が家の押入れにある

好きな棋士:藤井猛先生
(……俺たち古い世代の将棋指しにとって、藤井といえば壮太じゃなくて猛先生なんや! 遅咲きだって悪くない! 魂のこもった一品料理を出し続ける”ウナギ屋”として、プロの世界でプライドを持って戦い続ける! それに棋書が全部、バリクソに分かりやすい! 最高や! どこまでもついて行きまっせ、猛先生!)


 

トレーニングメニュー(1級~初段時)

なるべく毎日、以下を実行
・3手詰めを100問 or 5手詰めを50問。 
 周回が20周を超えるまでは、同じ問題集でも何度も反復して解きまくる。
・手筋本の問題を数十問
 手筋本は1冊10周くらいの周回を目安に。
・その他の棋書を適宜参照

・ウォーズで対局3戦。各局が終わったら、ピヨ将棋で解析(Lv30程度のAIを使用)して、自己反省を1~2文だけ棋譜の冒頭に書き込む。

役に立った本

(非定石本)
・詰将棋ハンドブック(浦野先生)
・ひとめの手筋(渡辺先生)
・上達のヒント(羽生先生)
・寄せが見える本(森先生)
・寄せの手筋200(金子先生)
・羽生善治の終盤術3・2(羽生先生)
・終盤戦のストラテジー(あらきっぺ)
コテコテのチョイスも多いが、本当に役に立つんだから仕方ない

(定石本)
・角交換四間飛車を指しこなす本(藤井先生)
・相振り飛車を指しこなす本1・2(藤井先生)
特に相振り飛車の定石本を読むのは大事。相振り飛車は「感覚でなんとなく良さそうな手を指す」んじゃなくて、攻めの理想形に一手でも早く持っていき、一手でも先に相手の陣形を壊しにいくのが本筋だから、こちらが攻めの理想形を知らない時点で勝負のスタートラインにすら立てていない。

個人的なコツとか

・無茶攻めを止めよう。攻めても上手くいかなさそうなら大人しく受けに回って手待ちしよう。
 ……これができるようになるだけで、今まで特攻自爆していた対局(勝率0%)の全てが勝率50%にまで伸びあがるので、全体勝率は10%以上向上する

・妙手や深読みよりも、大局的な方針を間違えないようにしよう。
 ……羽生先生も「上達のヒント」で言っている。正しい方針にそって手を指せば少々のミスや少々の妙手で流れは覆らない。振り飛車は美濃に固めて、駒をさばいて、あとは玉を詰ませるまでのスピードレース。その意識がしっかりしていればあまり変な局にはならない。

・「将棋は終盤力が大事」は本当
 ……ただし終盤力というのは詰将棋の力とイコールではない。詰将棋の力も部分的に含まれるけど、寄せの力と受けの力の割合も大きい。特に受けや粘りの力が相手の攻めを上回っていれば、それだけで相手の勝ちを消せる事もある。(※疑うのであれば、適当な将棋ソフトで最強クラスのAIを相手に駒落ち戦(下手側)を挑んでみると良い。相手に強靭な受けをされて、まごまごしているうちに隙をつく攻めを通されて逆転負けすることが何度も何度もあるだろう)


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