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トッププロシリーズ 麻雀編  第2回/全12回「勝ち組は、こう打つ」~だから、お前は負けるんだ~

私の麻雀は、心理戦をしかける麻雀であり、「いかにして相手を下すか」を軸に打牌選択をしている。特に以下のような雀士にお勧めである。

【こんなあなたにお勧め】
①相手のリーチになかなか前に出られない。
②リーチよりダマでなんとかあがりたいという気持ちが強い。
③振りこみたくないという気持ちが上がりたい気持ちより勝ってしまう。
④どう打てばよいか。もはや、わからなくなっている。
⑤自分も積極的な麻雀を打てるようになりたい。
⑥苦手な同卓者とどう付き合えばよいか悩んでいる。

まずは、私がどういった思考が基本にあるのかをここで示したい。

◎麻雀全体に対する思考
1.攻めるときは、最高の形で前に出る。
先制リーチを受けているときに現物を利用して相手をかわす打ち方は、決してしない。前に出ると決めた以上、「自分がもっともアガリやすい形は何なのか」を最優先に考え、打牌選択をする。「まずは現物から」ではなく、「どのような打ち方がテンパイ、アガリに近いか」を考える。もちろん、そのせいで当たることもあるが、そこで、後悔しないと決めている。最高の形で攻め、跳満を振り込んだ時は、「いい振り込みだ。しっかりとベストの形で前に出て振り込んだ。素晴らしい振りこみだ」と言うと牌勢が落ちず、好配牌、早いリーチが入りやすい。

2.下りて打つより、行って打て。
勘違いかもしれないが、まっすぐに切っていっても、あまり当たる印象がない。
むしろ、筋やワンチャンスを意識して、かわそうとして振り込むケースの方が多い気がする。精神的にダメージを受け、劣勢になるのは、「下り打ち」である。まっすぐに行って、打つなら、ある程度覚悟はできているので、あまりショックにならず、自分の麻雀スタイルを維持できることが多いし、牌勢が落ちない。実際、同卓者によく言われるのが、「トッププロの危険牌は
不思議と当たらないし、当たっても安い印象がある」という言葉である。
もちろん、高い手に当たることもある。

しかし、そういったときこそ………….

「他人のリーチで、自分の手牌を曲げることに慣れる雀士になるくらいなら、高い手に振り込んで、堂々と自分の姿勢を守ることの方が大事」

と思って打っている。

3.麻雀は生き様を見せるゲームである。

「麻雀は点数を競うゲームではない。生き様を見せるゲームだ!」

この一言に尽きる。サインを求められたときによく書く言葉である(笑)。
攻める、攻めない。かわす。守る。そういった思考は仕事やプライベートでもいえるが、それが最も現れるゲームが、麻雀である。

だから、自分がどんな人間なのかを見せる場なので、卓上の牌のやりとりだけでなく、店員とのやり取りも含め、自分の生き様が問われているのである。
だから、私は特にラス(4位)の高い手に振り込んだ時こそ、私はこう言う。

    「こんな感じでいいですか?」

あたかも、当たり牌を知っていたかのような口ぶりである(笑)
本当は切りたい牌を切っただけであり、お得意の『結果論麻雀』である。

最近、この言葉をよく言うのだが、こう見えて、言う相手を選んでいる。
例えば、点棒をかなり失っていて、元気がなくなったり、弱気な感じになっている人。そんな人に振り込んだ時、「こんな感じでいいですか?」と言うと、あたかも ”待ち” がわかっていて、気遣って振り込んだかのような上級者ぶった発言をすると場が和やかになり、その人も「頑張ろう」という気になる。

一言断っておくが、私のことを上級者だと思っている人はいない(笑)。
それは、以下のような会話が、日常茶飯事だからである。

トッププロ「えっと、7700かな?」
同卓者「いえ、9600です」

以前、福岡でこんなことを言われたことがある。

 「点数計算が、わからない人の中で最強」

褒めてるんだか、バカにされてるんだか(笑)

4.麻雀の結果の価値
私が考える結果の価値を順に並べてみた。

1位 自分の形で攻めてあがること。
2位 自分の形で攻めて振り込むこと。
3位 相手の捨て牌を利用してあがること。
4位 相手の捨て牌から逃げて、選んだ牌が振りこみになること。

2位の「自分の形で攻めて振り込むこと」の気持ちがあると積極的になれるし、大きなアガリを拾えるようになる。一時的に点棒を失うことになったとしても、「攻める形をぶらさない」姿勢は、同卓者にとって、プレッシャーとなる。「この人のリーチに対して、前に出にくい」「愚形でリーチを打ちにくい」となり、見えないところで、主導権を握ることができる。

4位の「相手の捨て牌から逃げて、選んだ牌が振り込みになること」は絶対にしないと考え、振り込みたくないという気持ちを捨て、「しっかりと振りこむ」という気持ちをもって臨めば、逆に大きな上がりを得られると経験上、日々実感している。

第3回の予告編(3月9日頃公開予定)
次回は「相手のリーチに対して前に出たいとき」の考え方をまとめている。危険牌を切って、前に出るときの考えで、かなり有効だと私は思っているが、皆、笑うばかりで、誰も信じてくれない(笑)
そんな信じてくれない人に対して、私は

「そんなことでは、勝ち組になれないぞ(笑)」

と私は思っている(笑)。

             ~第3回に続く~ 

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