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なぜ統失?第2部「閉鎖病棟入院編」②入院初日☀️目覚めの朝

前回の続き

次の日の朝、

僕は、6人部屋の病室のベッドで目覚めました。

意識を失ってる間に移されたのでしょう。

不思議なことに、その日の朝から暫くの間、
幻聴は聞こえませんでした。

男性の看護師に、

「幻聴止めの薬です」

と、セルシンを1錠ほど手渡され、
飲まされました。

この時、統合失調症の診断書?
みたいなものを見せられました。

それから、朝ご飯があると言うので、
看護師に即されてロビーに出て行きました。

ロビーでは、長机がいくつも並べられています。

椅子は机にパイプで固定してあり、
持ち上げることは出来なくなっています。

6人部屋が、
男女それぞれ6部屋ずつあるので、
70人近くの患者さんが居たはずです。

ありえないほどの恐怖体験を
前日の夜に経験した僕は、
脳細胞が恐怖で死滅してしまったのか、

今考えてもありえないほどの馬鹿になってしまっていました。

物事を正しく理解し判断することが困難な状態だったと思います。

ここの精神病院の朝食は、

ご飯と味噌汁、ふりかけとたくあん
パックの牛乳。
あと、おかずが日替わりで一品ほどついて来ます。

その日の朝の朝食は、
全部食べたのか残したのかよく覚えてません。

食事はどれくらい食べたか記録を取っていて、

食事を多く残すと、
代わりにまずいドロドロのドリンクの様なものを飲まされます。

それも拒否すると、
栄養剤を点滴されることとなります。

僕は、注射が嫌いなので、
食欲のない時は、

ドロドロのドリンクを流し込む様に嫌々飲んでました。

食事が終わると、
患者さん達がロビーの掃除を自発的に始めました。

僕は、初日なこともあり、
黙ってそれを眺めてました。

まぁ、最後まで食後の掃除は手伝いませんでしたけど(笑)


朝ご飯が終わると、
昼食まで自由時間です。

自由時間といっても、
閉鎖病棟なのでスマホもパソコンも無いし、

テレビはあるけど壁の上の方についてて、
音が小さくて何いってるかよく聞こえないので、
見れたもんじゃありません。

まぁ、やる事がないから、
ぼ〜っ、と眺めてる人もいるけど。

あとは新聞と、
患者さんが置いてったのであろう漫画や雑誌、
トランプや将棋、オセロ、麻雀などのボードゲームがあります。

卓球台も置いてありました。

あと、廊下がサーキットの様に輪になって繋がってるので、
そこをグルグルと散歩できるようになっています。

散歩しながら楽しそうに雑談する患者さんも多く見かけました。

病室のベッドで横になって、
本を読んだり、
イヤホンでラジオや音楽を聴いてる患者さんもいます。

ベッドで昼寝をしてると、
大概看護師さんに、

「夜眠れなくなるよ!」

と、叩き起こされます。

初日は、
新しく入った患者さんが物珍しいのか、
いろんな人が声をかけて来ました。

続く


次回 今考えるとおかしいと思う、ここの精神病院の話。






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