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夢のまた夢
自分が出血性ショックで死にかけて、緊急手術で子宮と卵巣をとって、抗がん剤を6回もして、その後、胃癌の治療でESDをしたけれど、何だかもう遠い出来事だった気がする。
その時その時でしっかり向き合って対応してきた。
一生懸命だった。
でも、なんだかもう昔々の出来事のように感じる。
ESDの退院3日目にそう思ったの。
不思議なもんだな。
天下を取った秀吉の辞世の句
「露と落ち 露と消えにし我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢」
先人達が「この世は夢幻の如くなり」などと言ってきたけれど、確かに今回の事でそう思った。
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こうやって辛かった事を忘れていけるから、人間は生きていけるのかもしれない。
ただ単に私が忘れっぽいだけなのかもしれないけれど。
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