いってらっしゃいと、おかえりなさい
こんにちは
九芽です
今日は私が通っている病院の、歯科衛生士さんのお話です。
ここでは りえさん(仮名)と呼ぶことにします。
りえさんの所属は口腔外科。
私自身、親知らずの抜歯から術後の検査に至るまで、ここの外来には何度もお世話になっていました。
とある検診の日。
その日は顎変形症の手術から3ヶ月がたった日で、経過を診てもらうための通院でした。
先生の診察の前にレントゲン撮影です。
放射線科は口腔外科からちょっと離れたところにありました。
「先にレントゲン撮ってきてちょうだい」
と言って診察券やら書類やら、必要なものをセットにして手渡してくれたりえさん。
「いってらっしゃい!」
とひとこと添えて、送り出してくれました。
撮影を終えて放射線科から帰ってきた時に、ちょうど受付のところにいたりえさんは、私を
「お〜、おかえり!」と迎えます。
ここは家か。
それとも歯医者か。
その議論も必要ないくらいの、我が家的な雰囲気。
お母さんみたいな人。
ちなみに、りえさんが私の処置に入ったことは今まで一度もありません。
一緒に話す機会もほとんどなかった。
でも何ていうんだろうなあ、関わりがない自分にも、りえさんの周りのあったかい雰囲気が伝わってくるのです。
これは私が高1で、1人で通院した日の話。
渡された書類をどこに出せば良いか分からず、迷い果てていた時のこと。
「どうした〜?!」
通路のずっと向こうから声を張り上げて助けに来てくれたのも、思い返せばりえさんでした。
ソファに座っている人から集まる視線。
頼むからもっと小さな声で言ってくれ。
恥ずかしいまじで…!
と思ったのが本心だけれど。
「これをどこに出せばいいのかが…」
訳がわからん状態になっていた私に「うんうん」と頷きながら「これはねぇー」と的確に教えてくれました。
一言で言うと、
めっちゃ助かる。ほんとに。
ここには「頼もしい」を持っている人がたくさんいます。
心強い存在がいっぱいいるよって、
身をもってしっかりと教えてくれた人。
りえさんは、そのうちの1人です。
口腔外科をはじめて訪れた日から、早2年。
2023年8月末で術後5ヶ月。ここまで無事に過ごすことができました。
関わってくれた全ての人に。
改めて感謝です。
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