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HOT LUCKY DIE EARLY:11

第11話 悪意ある集団に告げる
CANさまは女帝のように崇め奉るイメージが強いが
肩を並べて交際していた時期もあった。
3回目の医療保護入院をする前だから24歳の時分だ。
デイケアセンターで出逢い、多くの時間を過ごした。

最後の医療保護入院は16年、17年振りだったが
当時は半年に1度のペースで入退院を繰り返した。
それ程までに繊細で、不安定な時期だった。
24歳+17年=41歳と言う算数も成立!

CANさまは吾輩と交際しながらも
意識している男性が居ると告白していた。
あの男性が居るから、真剣交際には踏み切れない
みたいな線引きをされる切なさよ。

吾輩は二股を掛ける程の器用さは無かったが
CANさまの揺れる思いを知り、正直、戸惑っていた。
そうこうしている内に入院の手続きが決まり
僕は12カ月の幽閉期間に没入して行く。

今も未だ、長期入院の最中なのだろうか?
「社会の受け皿」が整わないと、退院手続きが取れない現状に在る。
母親+妹さんとの対立が今尚続くと予想。
再会した時点で入院5年目だった。根深い闇を感じる。

僕は5回目の入院を絶対にしない。
気持ち的に不安定になっても、自宅静養で乗り切る所存だ。
集団生活に埋没せずに、家族に甘え切る。
家族に依存するのは決して恥ずべきことじゃない!

CANさまを通じて見えた今後の闘病生活。
長期入院は一長一短のリスクを伴う。
それを踏まえた上で、医療機関とどう向き合うべきか?
悪意ある集団から自己を遠ざけよ!

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