彼女が雀士に育つまで:3
順子を並べる実母の純情 正月は家族で麻雀三昧?
第01話で実母は順子(=シュンツ)と言う
「123」「456」「789」続き番号を集めたがると書いたが
東一局で和了したのは対子(=トイツ)の七対子だった。
※七対子は特殊役で2翻25符 符計算は機会があれば。
それでも従順にワンペアを狙いに行ったというよりも
「二四」「鳥鳥」「ⅡⅣⅣ」「24」「567」「57」
と言う順子寄りのカタチだった。
後に登場する、三色同順も狙えたかも知れない手牌。
※三色同順「二三四」「ⅡⅢⅣ」「234」読んで数字の如し。
実母はアドバンテージを勝ち獲り、意気揚々と次の対戦へと駒を進める。
次に和了したのは東四局(東風戦なのでオーラス)
「六七八」「ⅡⅡⅡ」「MM」「88」「發發發」ロン:8
シャンポン待ちと言う聴牌形での構え。点数的には2600点だが
理想通りにことが運んだ対局、と言う印象。
※シャンポン=雀頭未確定形。「対子」「対子」で和了を待つ。
「二二」「鳥鳥」「ⅣⅣ」「55」「66」「77」「發發」
上記の和了は、評価6翻の12000点だった。
赤ドラ2牌使いの、更にドラ待ちック聴牌と言うのがアツい!
※和了牌をドラ待ちに設定することは、かなりのギャンブル。
よほどのことが無い限り、切ってはくれない牌。
実父は家族で麻雀が出来るようになったことを
手離しに喜んでくれているらしい。
現在は、直近に年賀状作成の大仕事がある為に
中々、全員で仏間に集まれないが
正月は、お節料理等を景品にして真剣勝負に興じるのも悪くないだろう。
※金品を賭けることは全く以て宜しくないが、
家族間での食料争奪事情位は見逃して欲しい。
年末年始が、刻一刻と近づいている。未だ実母のことは雀士とは呼べない。
実父との連戦が、彼女の未来を変えて行くのなら
夫婦対決を温かい目で見守って行きたい。