ＳＩＲＩＵＳ　番外編　其の弐

ＳＩＲＩＵＳ　番外編　其の弐
七転抜刀
詞：仏崎観音　曲：仏崎観音

【Ａメロ】
生生流転の理を　少年剣士に習っても
実生活には役立たぬ
銃刀法違反の中で

【Ｂメロ】
東風吹かば　東の地へ
想いを馳せ　思い起こして
見詰めながら　
見付けながら　旅路は続いて行く

仏崎観音は雄弁に語る。
「これってさあ、吹雪斬くんのための曲なんだけどね」
ふ、吹雪斬くん？
「七転抜刀ＦＵＢＵＫＩ伝、知らないのお？」
なにぶん、不勉強なもので……。
「私もさ、斬くんをモチーフにすべきだと思ったんだけどね」
まるで鬼殺隊のＫ戸Ｔ次郎みたいだな、と。
「それな、結局はＴ次郎に落ち着いちゃうわけよ」
剣客浪漫は全部『鬼殺ＢＬＡＤＥ』が持って行かれますね。
「うん。私はね、作家じゃなくて作曲家だからいいけど」
作曲家だからいいけど？
「原作を活かしてこその主題歌じゃない？」
確かにそう。ＦＵＢＵＫＩ伝を思い起こさせてなんぼの世界。
「生生流転の入りが間違っているのかな？」
耳に残る四字熟語ですね。生生流転。
「そんで、サビはまだ出来てないんよ。全く浮かばん！」
まあ、期限のある案件では無いですし……。
「それな、でも和音を押さえてると続きを模索する私が居て」
コード進行から糸口が掴めるかも知れませんね。
「またサビが出来たら聴かせに来るよ、今日はありがと」
仏崎観音と後輩生徒の敬語混じりの楽しい会話。
サビを含む完全版も近日公開を約束して。