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Rainbow Knuckle younger sister

「二台目ENRAK師匠、グリコの拳骨、思い知りなさい!」
モンキーセブンの主人公のように、両腕を掲げて、大気中のエネルギーを吸収しようと目論む、妹のローリエ。そうはさせじと、蹄のような機械手で阻もうとする二台目ENRAK師匠。大気中の色素を取り込まなければ、レインボーナックルは発動しない。
「レインボーナックルさえ、虹彩の拳骨さえ決まれば、こんな奴は一台目同様に、星屑の下の鉄くずなのに……」
「お嬢、何を貴様は詩的にホラーなことを言っとるんじゃ! んでな、一台目は故障一つ無く退役されたわ!」
二台目の存在を前に、想像の中で
一台目をスクラップにしてしまった
バチあたりな乙女。
「ふふん、アタシが戦闘中に私語をするとでも
思った? 虹彩の色素、たっぷり吸収したわよん! そろそろ喰らっとく?
行けえ、レインボーナックル!」
左、左、右!
右、左、右、左!
グベボウ、ゾビウバア……
二台目ENRAK師匠のみぞおちに七発
クリーンヒット!
七色の血反吐を吐き、悶える師匠。
「グリコ、虹彩の拳骨の申し子よ。
KIK Oは俺よりも若いし、キレる!
止めるなら今だ。
……出来れば見逃してちょ?」
「あー、なんか面倒だから
処罰は穏便に~」
姉が居る方角に走り出す妹。
HARAGUROsistersの終戦は近い。


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