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Tシャツ価格のつけ方にモノ申しちゃいます

GWも終わり、いよいよ初夏、梅雨そして夏と暑い季節がやってきますね。
こんにちは!Tシャツクリエーターのテリーです。
今回は、私たちの身近なアイテムである「Tシャツ」。
そのTシャツの価格設定の不思議について、お話してみたいと思います。


Tシャツの価格設定に一石を投じます

プロローグ・・・昨今のTシャツの進化、多様性について

従来は軍のワークウェアから端を発し、下着、普段着的な存在だったTシャツですが、昨今は、オシャレ着、ドレスアップ着までTシャツが進化、多様を遂げ、ワードローブにおいて重要なポジションとなって来ました。
また、ここ数年の地球温暖化によって「暑い夏の長期化」が顕著で、Tシャツの存在感が更に増してきたように思えます。
そして最近では、ジャケットにTシャツ、ジャンパースカートにTシャツなど、コーディネートアイテムとしての着用頻度も増し、私たちのライフスタイルの欠かせないモノとなりました。

普段着オシャレのTシャツから・・・(公共画像から引用)
綺麗めコーデのTシャツまで・・・(公共画像から引用)

Tシャツの価格設定に対する、プロ目線の見解

前述の通り、多様化してきたTシャツですが、その作り、デザインは、文字通り「T」ゆえに、もの凄い凝ったデザイン、ディテールではなく、シンプルなものです。
ところが・・・モノ作り、業界側の立場で観ると、消費者にとって優しくないプライス設定、ともすると「ボッてる」くらい法外な値段のTシャツをお店(小売店)で見かけます(デザインされたモノではなく、定番的なシンプルデザインのTシャツです)。
*1000~2000円程度から、4万、5万のTシャツまで実際に存在してますよね

勿論、高額なその値段で購入されている方々は、それでOKだと思います。
ただ私たちは仕事柄、デザイン、素材、縫製、原産国、ブランド力を見れば、妥当な原価は概ね判ります。
シンプルな形ゆえ「質感の良さ」で勝負するアイテムなので、法外な製造原価にならず “やり過ぎボッタくり価格の設定”をしている送り手側は、どういう「心根」を持って商売をしているのか?!問いたくなる時があります。
★素材がシルクや最上級綿素材(海島綿やギザ45など)で、2万円台後半~3万円台が妥当なところでしょう(海外コレクションブランドは除く)! 普通、良質素材で、縫製に凝ったところで1万円台の前半~中盤ですね。
そこに「宣伝販促」などの付加価値を加えてもたかが知れており、自ずと適正価格は見えてきます。(確かに為替の問題も価格設定には潜んでますが)

もちろん価格は自由競争なので、とやかく言うのは憚られますが、私が言いたいのは、前述の「送り手の心根」です。
私見ですが、こういった不当な心根でビジネスしていると、ファッション業界そのものの価値が上がっていかないと思います。
ここまで言わせていただくのも、正直、不適正価格のTシャツが多いと思っているからです。
*某有名セレクトショップで、同じような作り、デザインのTシャツが、一つは1万円、もう一つは3万円(>_<)・・・消費者さんは、どう信用、信頼するのかな~不審に思わないのかな~?
低価格帯のTシャツでも「紙っぺらのような素材」と「質のいい素材」がほぼ同価格で売られていたり・・・フェアビジネスから逸脱している実態が見受けられます。

素材、縫製などに見合った適正なTシャツ価格設定をしていきたい!

まとめとして・・・

Tシャツのような普段のライフスタイルに根差しているアイテムで、
皆さんがよりオシャレを楽しんで、心豊かに過ごして頂けることも、我々が生活文化に貢献できることなので、
「お金を出せる人が買ってるからいいじゃない」ではなく、正直に、正統的にビジネスする業界でありたい!と願う次第です。

「素材」と「シルエット」にこだわった良質Tシャツ「デフィレ」HP

「デフィレ」Youtube動画


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