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Tシャツ好きな理由(わけ)

寒がりの私は、寒くなくて嬉しい今年です。(我々含めて、季節感がお仕事に影響する方々は、頭が痛いですが・・・)
こんにちは、Tシャツクリエーターのテリーです。

●好きになったキッカケ

実は、私がTシャツを好きになったのは、30年ほど前。
そう!青少年の頃ではなく、いい大人世代(30代)になってからなんです。
それは私が大手アパレル会社にいた時、急な人事異動で、外部から来た
「こだわりのデザイン集団」と仕事をすることがキッカケでした。
彼等は、それこそ糸から素材からこだわり、パターン、シルエットの細部まで「ミリ単位」でカッコよく作る独創的な集団(チーム)でした。
*会社の生え抜きとして、なぜか私一人だけが、このチームの一員となったのです。
これが私の人生を急転直下させました
それまでの私は「効率」「採算」「スピード」「量」「トレンド」重視のモノ作りでしたが、彼等は真逆で・・・
じっくり納得いくまで追求する「究極の質(クォリティ)」重視。しかも消費者・マーケットに迎合するのではなく
「自分達が格好いいと思うものが格好いい」というプロダクト集団でした。

●Tシャツは「究極の大人のおしゃれ着」

その彼等が創り出すTシャツが、単なるTシャツなのにメチャクチャ格好いいものだったのです。
それまでオシャレ着というには程遠かったTシャツが、彼等の手にかかると、ワークウェアの良さやワイルドさも残しつつ、オシャレで粋で品格まで感じられる、すげ~アイテムになってしまうのです
(これにはホント驚いちゃって・・・そこから彼等の創るTシャツのファンになり、Tシャツに対する意識が変わりました)
その30年前のTシャツの一つが、下の写真です。

30年前、初めて「本物」Tシャツに出会った、その実物で、まだ着用してます

素材は綿ですが、わざと色褪せた「生成り色」に仕上げ、アンティーク感を出し、それに合わせたかのようにクラッシック車のスピードメーターモチーフが粋で、ネックや袖の感じもわざと粗野に、でもパターンは美しく、だらしなくならない、凄いTシャツ。(女性が着てもカッコ可愛いかったな~
何より30年経って、味のある「経年変化」はしつつも、まだまだヘビーユースして着用できる作りの良さ!!!
これに私はすっかり魅了され、以来、Tシャツ=ライフウェアではなく、
Tシャツ=究極の大人のおしゃれ着と私の中で萌芽したんです。

●凄いTシャツを創れる「種明かし」

実は、これには後日談があり・・・
この「凄いTシャツ」を作り上げた中心メンバーは、なんと今は、世界のセレクトSHOPが買付けするブランド「Scye(サイ)」の連中(親しみを込めて、連中と呼ばせて頂きます)なんです
*ご存知の方も多いと思いますが、Scyeは、ミリ単位の縫製ラインや仕様が精巧なパターンメイキング、素材を操る卓越した知識とデザイン&技術力が、世界基準の評価を得ている日本のブランドです

Scye(サイ)のマリンTシャツ(私物)着心地抜群で格好いい!

彼等と一緒にモノ作りに携われたことで、私自身、モノの見方や「作りの内容」に変化が生じました。そしていつかはTシャツで「究極の大人のおしゃれ着」を作りたいと思い、そこから自分がいいと思うTシャツを買いあさりました。
自分が色々着てみないと、真の良さがわからない!と思ったからです。
つづく・・・
(次回は、その中から私の目線でイイと思ったTシャツをご紹介したいと思います)



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