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日本語教師(支援者)の気づき9 (オンラインの力と弱み)


🔔🔔🔔 今年になって起こった2つの出来事 🔔🔔🔔

まず1つ目は私にはどうしようもなかったことです。
近しい親戚とのご縁が切れてしまったことです。
もう、この親戚が年賀状を出すことを止めてから10数年になるでしょうか。 

賀状を止めた理由は、① 年末の忙しい時期に賀状を購入し手書きするのがいろいろな意味で大変である、② 字が下手で恥ずかしい。というもので虚礼廃止云々というものではなかったのですが。

この親戚が年賀状を辞めてからも私からは年賀状を送っていました。
しかし、そんな私も4年ほど前から年賀状を止めて、そのほとんどをSNSによる御年賀メッセージに切り替えたのでした。

私は今年も例年のようにこの親戚に新年の挨拶をしようと電話をしたのですが、受話器を通して聞こえて来たのは『あなたのお掛けになった電話番号は現在使われていません、電話番号を確かめてお掛け直し下さい』という音声案内でした。

これは驚きでした。
コロナ禍の中でもこんな事はなかったからです。

そこで、この親戚の近くに住む別の親戚に調べてもらったところ、既に半年ほど前に転居済みで、この親戚の夫で私達が幼い頃によく遊んでもらった方が転居の数ヶ月前に亡くなっていたことが分かったのでした。

別の親戚は近くに住んでいましたがコロナ禍でもあり、会っていなかったらしく驚いたのでした。

連絡の取れなくなった親戚の子供達とは親を通じての交流だったので子供達の連絡先も分からず親戚との繋がりは完全に途絶えてしまったのでした。

『頼りのないのは良い便り』という諺は今の時代には通用しない過去の言葉になってしまったのだと実感したのでした。

🔔🔔🔔 オンラインミーティングでの涙 🔔🔔🔔

そんなことの有って間もない頃に私が2年半ほど前に始めたzoomを使ったオンラインミーティングでメンバーの1人がミーティングの最後に溢れる涙を流して場面に遭遇したのでした。

このミーティングは日米両国に在住する何人かの米国人と私を含めた英語好きの日本人の皆さんがそれぞれの英語力に応じた英語を使ってその時々の出来事などを話す会です。

日本人同士が足りない英語力を補い助け合って話し、米国人が気づいたことをアドバイスしてくれる会です。

1人の米国人の友人が怪我により1ヶ月以上、病院に入院中で病室から参加してくれていたのでした。

この米国人のメンバーは日本で1人で頑張って居られるのですが、悲しいことに今後車椅子生活を余儀なくなりそうなことを医師から宣告されて日が浅かったからかも知れませんが、コロナ禍でもあり病室に面会に来てもらうことは禁止で孤独を感じておられました。

そんな彼が、『このミーティングでの他愛のない会話でどれほど励まされ、力を得ていたか計り知れません』

『皆さん、ありがとうございます』『これからもよろしくお願いします』と語って、涙にくれたのでした。

メンバー10人足らずの小さな会ですが、お互いがお互いを必要していること、そして、オンラインが持つ力の大きさに改めて気づかされたのでした。

🔔🔔🔔 オンラインレッスンで気をつけたいこと 🔔🔔🔔

私は今、思わされています。
よくレッスンへの遅刻や欠席の連絡が遅すぎる、私がどれほどこのレッスンの為に準備し、レッスンの為に時間を空けていると思っているんだという投稿をよく目にします。

それは、ビジネスでありお金と直結することですから当然の感情です。

しかし、こちらから学習者さんへのアプローチをされていたのでしょうか?

私は教える人だから向こうからのアクセスを待つだけで良いと上から目線になっていなかったでしょうか?

日々、忙しいのはお互い様です。
ほんの少しの学習者さんへの心遣いがその関係性を良い方向に向かわせるのではないでしょうか?

そんなことを自らへの戒めも含めて痛感させられたのでした。


2023/3/16
       Luke


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