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Deuさんが紡ぐ"君"への愛


はじめに

2ndアルバム『星巡り、君に金星』発売、2日間のアリーナ特別公演と、年明けて早々PEOPLE 1尽くしだった。幸せ。これらの一大イベントを旅して、新たに浮かび上がった疑問だったり、解像度が高まった箇所だったり、ちょっとまた考えたいことが増えたので文章に残そうと思う。

この文章をまず書こうと思ったその思考の出発点は何かというとですね、
1/13の続・LOVE2で君に金星、それからOutro(Because I Love You)をDeuさんが続けて披露したんですよ。中央のステージでね、ひとりで、歌ったんです、あの光景忘れたくないよ🥲
で、同じことを思った人結構いると思うんだけど、

君に金星では、
"ただそこに僕が 僕だけがいなければいい"
と歌っていたのに対して、

Outroでは、
"どうかそばにいて欲しい"
と歌っていたじゃないですか。

どちらも君への愛であることには変わりないと思うんだけど、






え、どっち???って。




まあDeuさんは「自分の中に矛盾が多い」と言っていたし、この真逆ともいえる2つの歌詞はその矛盾の中で闘っているんだよ!と言えばそれまでなんだけど、ちょっと俺はこれまでのPEOPLE 1の歌詞を引き合いに出して考えたいことがあるから、興味ある人は読んでくれると嬉しい。




そもそも「そばにいる」ってどういうことだろう?


目指したいのはスタンドバイユーなエンディング
光溢れていても ずっと真っ暗闇でも

GOLD/PEOPLE 1

それでも僕ら分かち合いたい
ここにいたい そばにいたい
たとえ世界が想像以上に残酷だとしても

closer/PEOPLE 1

病めるときも健やかなるときも、君のそばにいたい。この世の中の残酷さを、絶望を知っているからこそのDeuさんの祈り。優しさ。愛。


「そばにいる」って必ずしも物理的にそばにいたい、ということではないと思う。何を当たり前な、って感じか笑
まあそりゃそうね。PEOPLE 1って実際に形があるわけじゃないし。Deuさんが私たちのところに実際に来るわけでもないし。
特に歌詞の中に含まれる「そばにいる」は、心と心のことを指す場合がほとんどじゃないかな。物理的にとかではなく、もっと概念的な、抽象的な、精神的な「そばにいる」。

音楽がただ隣に佇んでくれるだけで、こんなにも私たちは心強いもんね。いつもそばにいてくれてありがとう音楽。



目指したのは楽園 僕と君以外いない楽園

ラヴ・ソング/PEOPLE 1

まだ消えない残り21グラム
君と月を歩くのさ

YOUNG TOWN/PEOPLE 1

やけに気だるい夜も
ベッドに潜って
陽だまりの中で逢おうぜ

夏は巡る/PEOPLE 1


僕と君の二人の目指す場所が、ここじゃないどこか、イマジナリーな空間になっているな〜って思うんです。楽園、月、陽だまり。
少なくとも残酷なこの世の中には二人の居場所はないから。楽園を目指そう。月を歩こう。陽だまりの中で逢おう。そうやって君のそばにいたい。

そう考えると、↓この歌詞も妙に腑に落ちる。

この星のショーウィンドウに
私たちの居場所なんて
もうないのかもね
それよりも二人
これからは同じ夢を見ようぜ

Deadstock feat.きのぽっぽ/PEOPLE 1




Deuさんが紡ぐ"君"への愛の正体


PEOPLE 1の曲自体、主のテーマとして愛というのは間違いなくあるじゃないですか。そんな曲たちの中でも特に愛について歌っているこの曲から考えていきたいと思います。もう曲名がそのまんまですね。LOVE2の幕開けにも披露されました。




そう 僕の孤独に羽が生えて自由に空を
君の尻尾にはひれが生えて自由に海を

愛について/PEOPLE 1

もちろん今までもこの歌詞は僕にとって大切で、なんならDeuさんが紡ぐ歌詞の中で一番好きだったんだけど、最近新たな気付きがあった。今までそんなに意識していなかったんだけどさ……










君は空じゃなくて海なんだ、って。










ふつうさ、君も僕と一緒に空を飛ぼう!ってならない?え、なるよね?
だけど僕は"孤独"に羽が生えて空を飛んでいるわけだから。あくまで僕はひとり。君は空じゃなくて海を泳いで。

ただ必ずしも空と海が別々だとは言いきれないと思う。マクロな視点で見れば、空と海はどちらもひとつの地球という星の一部なわけだし。水平線を境にして空と海は繋がっているわけだし。そういう意味では僕と君の二人は"一緒"なのかも。

そう考えるとこの歌詞がもっっっっっと大切で大好きになった。一緒じゃないけど一緒。離れているけどあなたがそばに。あまりにも含蓄に富んでいる……まあ、こちらの勝手な解釈なんですけどね〜






冒頭に書いた君に金星とOutroのそれぞれの歌詞、どちらもDeuさんの本心であることは間違いない。というか絶対にそう。本心じゃない歌詞はない、って言ってた。

矛盾しているんじゃなくてむしろ強く繋がっているように感じられる。Deuさんにとっての君への愛は「君から離れること」であり、「君のそばにいること」なんだよ、きっと。
いつか"君"にPEOPLE 1なしで穏やかな日々を過ごして欲しいと願っているのだろう。
けれども、今すぐにそうはいかないから、というか世界はこれからも想像以上に残酷だから、痛いのはずっと続くから、だから僕は"君"のそばにいるよ。

何とか伝わって欲しいが……どうだろう。

この相反する感情の繋がりは、Deuさんがインライで語っていた君に金星と鈴々の繋がりと直結すると思う。




って、、、あれ?

君に金星とOutroの矛盾について話していたのに、いつの間にか君に金星と鈴々の話にすり替わっている!?

失礼。Outroのお話もしよう。



「そばにいたい」と「そばにいて欲しい」は違う


冒頭に出したOutroの歌詞に関しては、「そばにいたい」ではなくて、「そばにいて欲しい」だったね。これは「そばにいたい」とは少し意味合いが違ってくると思う。というか、全く違う。思えば「そばにいて欲しい」と君に求めているという点において、OutroはPEOPLE 1の曲の中でもかなり異質なのかもしれない。どちらかというと「そばにいるよ」「必要なときは守るよ」というメッセージの方が多く見られるから。孤独を吐き出した上で、"君"に「そばにいて欲しい」という旨の詞を紡いでいる箇所は他にない気がするから。

IntroにもOutroにも"君は僕のすべてさ"というフレーズが歌詞にある。けど受け取り方が全く異なるよね。Introは強がっている感じがあるのに対して、Outroには淋しさ、悲しさがある。Introに比べて部屋は広くなれどひとりぼっち、バッドエンド感。
やはりこのIntroの歌詞もどちらかというと、「そばにいるよ」というメッセージに近しいものがあるけど、Outroは「そばにいて欲しい」だもんね……

何言ってるかイマイチわからん人へ。
つまり、矢印の向きが違うんだよ!
他のPEOPLE 1の歌詞に出てくる「そばにいたい」は、僕→君
それに対してOutroの「そばにいて欲しい」は、僕←君
伝わってくれ〜泣

だからOutroはPEOPLE 1の曲の中でちょっと異質なんじゃないかな、ってちょうど今さっき思ったところ。



最初の話題に戻ろう。
ここからは俺の考えね。
君に金星とOutroは言っていることは確かに真逆なんだけど、どちらもDeuさんの独白のような曲であり、さらには「僕だけがいなければいい」と「そばにいて欲しい」のどちらの感情も元はと言えば同じ孤独感から来ているものだと俺は思っている。だから、おおもとは繋がっているんじゃないかな、って。まあそりゃそうか、だってどちらも同じDeuさんという人間から生成された歌詞なわけだからね。

どちらもこの世界に馴染めず孤独感に苛まれているがゆえの歌詞。

・水を差してしまうから、僕だけがいなければいい。(君に金星)

・虚しさに心蝕まれるから、淋しさでだめになるから、どうか僕のそばにいて欲しい。(Outro)



おわりに

この話の終わり方が分からなくなってしまった、ごめん、こんなはずじゃなかった。書いている途中にもあれ?これはこういうことじゃね?みたいな感じでどんどん思考の回路が広がっていくもんでね、まあいわばここは俺の思考の置き場所です。そのためごちゃごちゃ!乱雑!許せ!

まあ何がともあれ、Deuさんの「そばにいたい」という"君"への愛の言葉に絶対嘘は無いし、それを僕は素直に受け取ろうと思う。

最後まで読んでくださりありがとうございます!どんな幸せもすべてあなたに降り注げ〜

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