妖の唄ー凛、麒麟の家へ行くの巻ー
ちょいと飲みすぎたな。
源さんと嬉しくなって『闘魂』でやり過ぎてしまった。
面白い『妖』にも会えたし。
ーーん?やれやれ。
玄関に張った結界に触れたヤツが居るのだが、昨日の『凛』の気配だった。
玄関ドアを開ける。
「凛、何やってんだ?お前は」
『あ、あの……つい、匂いを追いかけて来てしまって』
「昨日飲んでた酒の匂いか」
『は、はい……』
「飯でも食ってけよ」
『ええっ!?』
「まぁ、入れよ」
ちと残った酒をどうにかするか。
麒麟は呪符取り出し、胸元へ当てる。
ブツブツと呟き、呪符がポロポロと崩れ落ちていく。
麒麟から酒気が呪符へと写し取られたようだった。
「スッキリした!凛、好き嫌いはあるか?」
『はい!麒麟さんが好きですっ!あっ……』
顔をあからめる凛。
「はいはい、食えないものは無さそうだな」
テーブルいっぱいに並べられた料理の数々。
『麒麟さん、料理得意なんですねぇ……』
「ひと通りなんでも出来るぞ」
目がハートになる凛。
『冷めないうちに食えよ』
「はいぃ……幸せですぅ」
ーーまぁ、害のある妖じゃなさそうだ。
麒麟は微笑んだ。
[完]
ちピロさんコラボ
させてもらいましたぁ!!
┏○ペコッ
お返しです✨
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