布団から慕情を。
布団から出られない休日が続く。
やらなきゃいけないことを後回しにしてしまうわたしはダメダメだ。
YouTubeからは音楽が流れている。
「あ」
聴いているようで聴いていなかった音楽に耳を傾けたら
聴こえてくる好きな歌。
『ねぇ、あなた知ってる?わたしの心はバラバラになっていくんだよ』
そんな事を言ってる英語詩だと思う。
今のわたしのように。
まだ残っているあなたの名残は
女々しく片隅に。
電子の四角い箱の奥底に。
指先ひとつで消せるのに
消せていなかった名残を
『慕情』の歌を聴きながら
指で消し去った。
これでいい。
終わったんだから。
自分に言い聞かせて
窓の外の風に『さよなら』を乗せた。
冷えた風は何処まで運んでくれるのか
つけた煙草の火。
風に乗る紫煙。
吐き出す白い煙は
いとも容易く霧散した。
また独りになった。
それでいい。
わたしには其れがお似合いだ。
サポートなんてしていただいた日には 小躍り𝑫𝒂𝒏𝒄𝒊𝒏𝒈です。