今更ながら、イーグレットツーミニ版スラップファイトに関して語ってみる


 久々にイーグレットツーミニでも遊ぼうと思い、そのついでで専用ソフトであるアーケードメモリーズVol.1を動かし、発売日と同時に届いたときぶりにスラップファイトをプレイしました。おおよそ10回ほどのリトライの末、1周クリアを達成することが出来ました。

そのついでに、1か月前から感じていた、とあることに関して記事にしてまとめてみようと思いました。今更すぎるかもしれませんが、あの一件で今後につながる可能性があると思いましたので、タイトーファンの端くれの一人として思うがままに語らせていただきます。

前置き

 まず、ぶっちゃけますと、イーグレットツーミニ版のスラップファイトの遅延に関する話題となります。この件に関して心当たりある方が読むことをお勧めします。初めて遊ぶという方や、細かい点は気にせず遊んだり楽しみたいという方にはあまりお勧めできないかもしれません。

 また、当の本人の腕前ですが、1000万点どころか、高次周回せるような腕までではありません。最高で3周目のボス前あたり、点数に関しても200万行くか行かないかだった気がします。それぐらいのプレイヤーの意見として留意していただければと思います。ついでに、なるべく客観的に語りたいと思いつつも、個人的な持論を展開している部分がありますので承知の上でお願いします。

アケメモが届くまで

 2022年3月に発売されたイーグレットツーミニ。同年9月にアップデート情報が出て、パドル&トラックボールコントローラーを差すだけで対応タイトルが初期タイトルのついでに表示される、画面をフルサイズに変更などがありましたが、操作遅延の改善も施されていたようで、一部タイトルがより快適に遊べるようになったとの報告もありました。
 そして、そのついでにアーケードメモリーズVol.1の発表。今回取り上げるスラップファイト含めた10タイトルが別売りで販売し、収録タイトルもかなりの反響が大きかったと思われます。自分も、タイトルが発表された瞬間に予約し、3か月後の発売、到着を心して待っていました。
 そんなこんだで、イーグレットツーミニが以前より盛り上がりを見せたまま迎えた発売日。その日にアケメモが届き、同日にアケアカでメタルホークが配信されたのもあり、自分の中では忙しい状態になりながらも遊びました。どれを遊ぶかは迷ったのですが、まずはスラップファイトで軽く、1周クリアしてその動画を上げようと思いました。

プレイ感触

 早速プレイしたものの、弾が避けられない、連射装置が良い感じの連射が出ていないことに気が付きました。連射に関しては正直、遅いのか速すぎて弾詰まりがするほどなのか、ショットにしたときにボスにいい具合のダメージが与えれられず、インベーダー稼ぎも全然点数が入らない…むしろ手連射が速いという感じでした。弾が避けられないことに関しては、これまで適当にプレイしていたから、ちゃんとパターンを組まないといけないよな…と思っていました。その後、何度かプレイしても1周どころか、半周ですらいかないようなプレイが続き…「もしやこれ、遅延大きいのでは」と思うようになりました。
 ただ、高次周回せたり、1000万点出せたりする人はさほど気になるようなもんではないだろうし、自分の腕前の問題だろうと言い聞かせていました。

Twitter上での反応を覗いてみた

 流石に他の方の感想が気になり始めたので、Twitterでスラップファイト関連のワードを検索し、見てみました。
 発売してからはプレイの感触に関して言及するようなツイートはあまり見かけなかったのですが、日がたつにつれ、遅延や連射に関して言及するような意見が増えてきていました。それを見て、「ああ、気になる人もいるよな…」と思いました。
  しばらくはスラップファイトから離れ、アケメモ起動時は他のタイトルのゲームで遊んでおりました。

公式からの言及

   発売から半か月経ったある日、イーグレットツーミニの事実上公式アカウントといえる、TAITO ARCADE SELECTION公式(とりあえず、以下公式)から以下のツイートがありました。

スラップファイトに関して詳しくなかったり、あまり遅延を気にせず遊ぶ人からしたら、そういう解決方法と思われるでしょう。しかし、スラップファイトに詳しく、なおかつ操作遅延が気になる方からしたら、「操作不良はスピートが遅いとかじゃなくて、遅延がゲームに影響が出るぐらい出ている」と思われているでしょう。それに関しての引用RTも、遅延に関して指摘している方がいらっしゃいました。それでも公式のリプライには、「スピードは調整しましたか」と、先ほどの方法を試すことを促すものも見かけました。
 さらに、「今後はそのままにする」というツイートもありました。元々の基板とイーグレットツーミニとの相性が原因だったり、アケメモソフトのアップデートが難しいならともかく、その説明もなく「あくまでイーグレットツーミニとしての仕様」「ちゃんと遊べるように設計されている」とツイートされているのであれば、納得がいかない人も出てくるのではないかと思います(もし、アプデ等が難しいことに関する記述がどこかにありましたらお詫び申し上げます)。
 それで、上記の件について個人的に恐れているのが、せっかく取り戻したり、より強くなった信頼が落ちてしまうんではないかということです。アプデ前に出ていた某ミニ筐体機が、ゲームに支障きたす遅延があっても、「仕様」とそのまま突き通して評判落としてしまったと聞いております。先述のツイートも兼ねて、個人的にその二の舞を踏んでしまい、その影響で後々のアケメモの続編の発売や売り上げに影響が出てしまうのではないかと思うわけです。収録タイトルのアンケートを取ったり、シリーズ化してどんどんタイトーのアーケードゲームを復刻していきたいと流れからして期待している方が少なからずいるので、この1件が大きく響かないかが心配です。

  

スラップファイトと遅延に関しての考察

 ということで、この件に関してあそこまで言われているかの考察を、元のゲーム性と交えて。スラップファイトは基本、スピードを2~3速(初期を0速として)上げ、敵の速攻撃破やある程度の弾避けがしやすい状態で進めていくようなゲームだと思います。それゆえ、案外アグレッシブに立ち回ることも必要なわけです。
 元々の基板ではレバーを倒せばすぐに動くし、違う方向に倒せばすぐにそっちの方向に、戻したらピタッと止まるように思えます。移植などで少しの遅延があって、それらのアクションが遅れるとしても、ゲームに支障がなければある程度は許されるはずです。でも、多くの方が言及されており、公式が操作不良の声をよく聞いたとなると、本作のゲーム性と現状の遅延だと相性が悪く、ゲームとして成立がしづらい状況になっているわけです。
 他に例として、タイトーメモリーズ2上巻版のレイフォースが遅延で評価を落としているのは、ゲーム性にあった操作性に許容できる遅延ではなかったと思われます。レイフォースも、とにかく前に出て速攻撃破しては咄嗟の判断で敵の猛攻をゲーム性で、常にアグレッシブに操作するようなゲームだと思っています。それなのに遅延のせいで前に出にくい、急な敵の攻撃を避けられない操作性でやらされるとなるとそりゃきついだろうと…。イーグレットツーミニ版も遅延があるみたいですが、1コインクリア報告が出ているのは、遅延がまだ遊べる範囲の操作性であったとも言えるのかもしれません(キツイ方にはキツイかもしれません)。

その後

 そんなこんだで発売から1か月半後、もう一度アケメモ版スラップファイトをプレイし、何とか1周までこぎつけることが出来ました。その時は、「やっぱちゃんとした復帰方法や立ち回りしていないから下手だよなあ…」「止まりたいのに止まれない!」「敵がいきなり撃ってきて、レバー倒すにもすぐに動かないから被弾する…」と、遅延のせいにしたくないのに、どうしてもせいにしてしまいそうな歯がゆい気持ちでした。
 とはいえ、1周クリア目指すなら、まだ遊べる範囲であることは分かりました。稼ぎや高次周を含めたプレイしたい場合は、メガドライブ版とそれが収録されているメガドライブミニ版になりそうかなと(画面比率とシールドの時間制限が撤廃されているるも、移植度はかなりいいみたいです。しかし、どちらも入手困難)。アーケード版そのまんまでやりたい場合は…どこかで移植されることを待ちましょうということで。恐らく、イーグレットツーミニ版を1周クリアできたなら、基板でのプレイでは2周出来ると思います。あくまで邪推ですが。

最後に

 長くなりましたが、まとめられるだけまとめてみました。イーグレットツーミニの完成度はいい方だと個人的には思っていますので、今回の件でイメージや評価が落ちてしまうことを恐れ、一人のユーザー、一人のファンとして思いのままぶつけてみました。
    プレイに影響出るほどの遅延の大きさもそうですが、操作不良についてのツイートに関しては、ユーザーと開発側の認識のズレがあったせいで、一部の人からしたら余計に思われているのかもしれません。もし、事前に何か告知があったり、仕様に関する事柄を踏まえての内容であったら、いくらか理解してくれるユーザーが増えていたのだろうと思いました。
 とても口酸っぱく偉そうに言ってしまいましたが、今回のアケメモは楽しめている所存です。グリッドシーカーや大旋風等は、ゲームに支障がきたすぐらいの遅延ではなく十分遊べますし、クレオパトラフォーチュンやプリルラなど、いずれもタイトルが魅力的です。
 それだけでなく、パドル&トラックボールは専用コントローラーで出来る限り原作に近い操作性に実現したり、ルパン三世やアウターゾーンなどのレアゲーを復刻したり、ルナークのロケランやライオン・ゾウの攻撃時の表現、黄金の城のイレーネの鎧を剥がし切った時のアレを再現したり、やれるところはとことんやるという姿勢は評価すべきだと思います。
 もし可能であったり、実現できる機会があれば、今回の件も含めて少しずつでも調整していただけれると幸いです。まだまだタイトーゲーで復刻したいタイトルが山ほどありそうで、今後も驚くような企画があるはずですし、アケメモVol.2、Vol.3と続いてほしいと願っています。色々大変ではあると思われますが、タイトーやイーグレットツーミニの開発スタッフ様にはこれからも頑張ってほしいです。応援しております。

おまけ

1周したときのプレイを録画して動画に上げてます。
投稿時、Youtube上でのイーグレットツーミニ版の1周クリア動画はこれが2本目だったみたいです。


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