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関東学生、反省

 突然ですが先日の6/4、関東学生パワーリフティング選手権大会に出場してきました。

 関東といっても県予選などがあるわけでもなく(競技人口が少ないため)、地方大会からのスタートです。故にこの大会は全国の予選の他にも新人の登竜門としての役割も兼ねています。

 とはいえ全日本は毎年冬に開催され、その予選は改めて11月に行われます。そのために夏の関東はあまり力を入れずに手を抜く選手もいるとかいないとか…?ちなみに僕は死ぬほど負けず嫌いなので今回も全力で挑ませていただきました。
まあ、負けちゃいましたが…

結果

 先ず初めに結果を上げて、そこから各種目の反省を行おうと思います。

SQ 180kg○-190kg○-200kg×

BP 112.5kg○-120kg○-122.5kg-○

DL 215kg○-230kg○-240kg×

T542.5kg(pr+10kg)

準優勝(1位と7.5kg差)

 個人的に今までの試合で一番成長を感じ、また勝ちを狙っていた大会でしたが、力及ばず敗北してしまいました。

 1位の選手はフィジークと二刀流の選手で、去年の冬からなんとトータルで70kg程伸ばしての優勝です。

 去年の冬関東、インカレ、JCPと着々と差を詰められ、とうとう初めて泥をつけられてしまいました。

 この結果になったのは彼の素晴らしい努力で爆発的な成長をしたのはもちろん、僕自身の研鑽不足で半年程度伸びが停滞していたというのも大きいと考えています。

 今春からTXPにも入会したことですし、周りから様々なことを師事、吸収しながら新しい気持ちで努力を重ねなければいけないと改めて強く感じた大会となりました。

 それでは各種目の反省に移ります。

スクワット(pr+5kg)

 スクワットに関しては自己採点するなら70点。及第点、って感じです。

 フォームを変更し、ボトムからの立ち上がりと骨盤、踏み圧を意識するなどかなり手応えを感じており、最低でも190は獲るつもりで臨んでいました。

 今回のSQで反省するべきなのは何より試技の申請だと考えています。
 第二試技が終了した段階で僕は190、優勝した選手(以後Sさん)は200kgを獲っていました。

 彼が第三試技で全日本学生記録(210.5kg)を狙っていたことは前々から知っており、僕はそれを意識するあまりに確実性を無視した200kgを第三試技で申請してしまいました。

 本来なら195〜7.5で確実に3本獲っていくべきなのを、少しでも彼の重量に着いていこうと欲が出てしまった形になってしまいました。

 もちろん挙げるつもりで臨んだものの、敢えなく轟沈。幸か不幸か彼も第三で失敗し、全日本学生記録更新は次の機会になりました。

 SQが終了した段階で僕と彼との差は10kg。DL追い込み型の選手だった今までの大会ならば最後のDLで捲れるのであまり不安はない、どころかむしろこの程度で収まったなら万々歳といった感じです。

 しかし、今回については後述する理由により不安が付きまとう形でSQを終えました。

 そしてその懸念と第三で欲張ったツケ、この10kgの差は後々僕に牙を向くこととなります……

190。ボトムから顎が上がりやすいのと左側が傾く癖があるのが課題。

BP

 BPに関しては(重量のレベルはともかく)練習の成果がしっかり出せていたと思います。

 フォームの変更がしっかりハマり、半年間117.5で停滞していた記録が2ヶ月弱で5kg伸びました。武田さんには感謝しても仕切れないです……

 とりあえず今後はこのフォームをさらに洗練させ、またメニューも見直して今年中に130kg挙げることを目標にしていきます。

 BPでは僕が2.5kg差で階級内1位、この時点で1位とは7.5kg差で得意だったはずのDLに移ります。

122.5kg。赤盤2枚付けられるようになったらカッコいいよね。

DL

 とうとう迎えた最終種目のDL。先ほども述べた通り、この段階で1位と7.5kg差の2位。以前までの状態ならもう何の心配もなく勝てると考えていたと思います。

 参考までに去年の全日本は、DLが始まる段階で1位とは約50kg差の8位。(最終的には3位)だからこそこの程度の差ならば簡単に抜かせると考えると思っても仕方ないと思います。

 しかし今回は勝手が違いました。この時に僕が抱いていた不安は2つ。

 ・「得意」ということに甘んじてSQと BPにかまけてDLの研鑽をサボり、去年からほとんど記録が伸びていないこと

・単純にSさんがべらぼうに伸びている可能性があること

 一応230kgまでは100%成功させられるとは思っており、今までの大会ならそれで十分勝てるほどの記録でした。

 しかし、今回はSさんが爆発的な成長をしている以上、DLの記録が負けることはないとしても追いつかれる可能性は十分にありました。

 僕のDLが成長してない以上、ここで張り合われたらトータルで最終的に負けるのは僕です。

 とはいえもう弱気になっても仕方ないということで、第三試技目はもう彼の重量に被せるつもりで臨みました。

 第一試技、第二試技ともに僕が10kgSさんより重く、第二試技終了時は確か僕がトータル2.5kg差で1位でした。

 このまま勝負は最終第三試技までもつれ込みます。

 第三試技、Sさんが申請したのは230kg。3月のJCPの彼の記録が確か215kg程だったので、成功すれば2ヶ月半で15kg程の更新です。改めて彼の成長に脱帽です…

 一応僕は第三はトータル550kg狙いの237.5kgで申請していましたが、彼が230を成功させた場合同重量体重差で負けてしまいます。そのため必然的に240に変更することになってしまいます。

 正直240はやりたくない、けどSさんが全力を出し尽くし、その上で僕が勝ちたいと望んでいたため、成功して欲しい気持ちと正直ほんの少し失敗して欲しいという気持ちが入り混じった状態で彼の最後の試技を見守りました。

 僕の複雑な気持ちはなんとやら、対して粘ることもなく彼は230kgを成功させました。その瞬間僕はセコンドに申請重量を240kgにアップさせることを(嫌々ながら)伝え、あとはもう腹を括ってバー・イズ・ローデットを待ちました。


 そこからのことはあまり覚えていません。覚えているのはとてつもなく重かったことと、失敗した瞬間にため息の声が聞こえたことだけです。

 この瞬間、僕の敗北が決まりました。

230kg。2年前とは違い、もうこの程度では勝てないレベルの大会に


総括

 今回は良くも悪くも練習の結果がしっかり出た大会になったと思います。

 練習と研鑽を重ねたSQ、BPはしっかり伸び、練習を怠ったDLは全く伸びなかった。まあ当たり前と言えば当たり前のことですね。

 また、今回は他人を意識しすぎたのも反省点として挙げられます。

 あまり勝負事でifの話をするのはよくないと重々承知していますが、仮にSQで確実に195を成功、DLも公式ベストの235でしっかり引いていればトータルは552.5kgで優勝…ということもあり得たはずです。まあ、その場合SさんがDLでさらに重量を上げていた可能性も否めませんが…

 ともかく、今後の大会はあまり他人に左右されず、今の自分ができることを確実に、試技9本をしっかり取ることを第一に考えるいいきっかけになりました。

 次の試合である国体の関東予選は良くも悪くも「勝つ必要のない」試合なので、改めて全試技成功させることを念頭において臨みたいと思います。

 現在DLは武田さんの指導のもとフォーム変更中であり、腰の痛みに冷や汗をかきながら体に新フォームを染み込ませています。

 とりあえず7/2の関東予選では先ほども述べた通り9本全取り、トータル550kg、そして因縁のDL240kgを挙げることを目標にしたいと思います。

 長々とした文章にお付き合い頂き本当にありがとうございました。

 改めて、今後ともよろしくお願いします。

優勝したSさんとのツーショット
試合はバチバチですが仲は悪くないです。
冬関東は互いにT600kg以上で勝負しようと言われてしまいました。やるしかない

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