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『世界を滅ぼす名前』の魔女

※最新話ネタバレ。
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潜入する準備が出来た、と呼びに来たキャンディに従って
コトがエレベーターに乗っていると
「あいつが、どうして自分から名乗らないか知っているか」

と、キャンディから訊ねられます。
名乗ったらまずい理由があると聞いていましたが具体的にどうまずいのかは深く聞いていません。

 
彼はしばらく逡巡した後に「俺たちは、魔法使いだ」と答えました。
「村では生れた子ども自身が自らの名前を決定し、その言葉を背負って生きる事が多い。大抵は、名前のついたカードを選ばせたりする」

これは冒頭でも出てましたね。
彼女の選んだ名前は世界を滅ぼすことを意味するものでした。

「世界を滅亡させる名前だからな。魔法に関わらず、政府には名乗れないよ」

 けれど、それが、彼女の運命を決めた。
自分の名、自分を構成する力を自ら選んだ。

「子どもが決めた名前には、親ですら逆らえない。法律でも決められているし、言葉を大事にする国では普通はそんな名前の候補が存在しない。だから滅多にない事だった。前例も無かった。それで、どうなったと思う」

 世界中から弾かれて、それは世界にとっては必要な事。
孤独、孤立、排除を、国の都合で国が認める存在。
 罪を犯したかどうかなんて関係が無く――



って、あれ?そういえば、ミライちゃんがいない!?

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