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なとなとの小話「創作サイトのライブ感」

 なとなとは、元々lainみたいに、断片があちこち並んでるので、気が向いたら並べますくらいな偶然性を楽しむ部分もあった。
章が増えていくにつれて、小説としても読めるよう纏めますと言う感じ。
細かい理由は省くが、極力偶然のような流れの中で生み出されることを好み、人為的な意思を制作に盛り込み過ぎるのが好かないからだ。
絵画で言うと、適当に配合した絵具のようなものだろうか。
もちろん、そもそもの素材としては、通ったテーマが存在しているし、キャラクター設定もあるので適当ではないのだが、「このシーンで泣く!」とか「こういう風にさせる」というそういうのを織り込まなかった。

随時直前に「中の人」(つまり作者)が決めている通りに。
「中の人がこれだったら、こう言うんじゃないか」とか、そういう感じ。
 サイトに載せてる、ならではというか。
当時の荒波の中で、随時更新されていくというライブ感もあった。
発売された本をただ読むでは味わえない経験だ。拙いこともあれば、完成度が高いこともあり、また、後に改善していったりもする。


 名前を言ってはいけないあの人が来たくらいから徐々にそういうのを楽しむところにいちゃもんを付けるようなのも生まれたのだけど、それは彼らの作品の作り方が私とは反対だからだ。

 個人サイトだけの時は知らなかったが、

既に出来上がった作品そのものを期待している層

というのが居る。

たとえばY氏など「記憶力がポンコツなので、全部まとめてからでないと読まない」という。彼らは完結したものしか作品とは認めず、自分の理解出来ないものも作品とは認めないきらいがある。
私もいくつか、完結作品も載せて居るが、

サイトには、ライブ感もあったということを、どこかに刻んでおきたい。

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