7/14 「明智恭介の奔走」

 最近は、月末更新が続いていましたが7月は早めに読了。6月末に買ってから読み始めるのに期間が空いてしまいました。読み始めたら、早くてその日のうちに、遅くても5日位。読む速度は人並みですが、腰が重くてね。明日も祝日なので、もう一冊位読むかも。
 7月に読んだのは「明智恭介の奔走」。今村先生の代表作「屍人荘の殺人」に登場する明智恭介を主人公とした日常推理短編集です。私の読む短編集としては「可燃物」以来、2冊目ですね。普段、読みがちなのは殺人推理長編なので、まぁ逆ともいえる本でしたが、かなり面白かったです。1日で一気に読んじゃいました。今のところ、今村先生の本は全部買ってます。サイン会いけば良かったかな…。


以下、本編の感想

 すべての話の感想を書くというわけでもなく、一番お気になのを抜粋して書いていこうかな。最後に全体の感想で。

宗教学試験問題漏洩事件
 これ読んでて、金庫入れ替わったんやろなーって思ってたんですけど、それ自体が餌とういか見事に引っかかてしまいましたね。まさか部屋ごととは。消えたスマホのことや情報を過不足なく意識できてませんでした。配達員の話で納得しちゃいました。個人的にはこの話がベストだったなぁ。

全体
 現代推理小説の全体としての傾向化は分かりませんが、古典作品について触れることが多いんですかね。まぁ、登場人物がミステリマニアなんでしょうけど。例えば、「でぃすぺる」でも出てた「ノックスの十戒」また出てきましたね。こういったミステリファンなら知っているであろう知識がなくても、問題なく読んだり、推理できるのは嬉しいですね。
 5つある短編どれも明智恭介が一人称視点になることはなかったですね。多くの推理小説がそうであるように、理由があるんでしょうね。調べてみるのも面白そう。
 「赤毛組合」の銀行強盗の話、似たような話聞いたことあるなーと思ったら、「ゴールデンカムイ」の土方さん達が行った銀行強盗の手法でした。元ネタ知れて得した気分。
 
次は<小市民>シリーズでも読もうかな。


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