今月の読書 3/25 「そして誰もいなくなった」

 ミステリ本を知らない人でも一度は聞いたことのあるアガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」。これnoteのタイトル書くとき「そして誰もいなくなる」って書いてしまった。検索サジェストにも出てきたし、一定数間違って覚えてるのかも。今回は中古の単行本で買いました。金なき身故。それに読むとき、表紙外してブックカバーつけてるんであんま気にならなかったり。

 上でも書いたように、本作はその知名度もさることながら現代でも色々なミステリ本にオマージュされたり、作中で話題になったりしてるんですね。私が読んだ本で言えば、「カササギ殺人事件」の童謡、「魔眼の匣の殺人」の人形とかね。あとは読んではないけど、下村敦史の「そして誰かがいなくなる」とか絶対に意識してるでしょって感じ。

 本作は個人的に、真相解明前が一番面白いって感じましたね。真実解明が結構あっさりしてるというか拍子抜けだったんですよね。まぁ、それだけ童謡になぞらえられた連続殺人が進行してるのが面白すぎたんでしょうね。「オリエント急行の殺人」は全員が犯人であるというギミックが最大の肝というか面白ポイントなんですけど本作は事件の進行過程が面白ポイントなのかな。あとは人物の解像度の高さも魅力かな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?