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映画感想録②<デッドデッドデーモンズデデデデストラクション 前編>

 久しぶりの投稿ですね。まぁ投稿してないだけでnoteは書いてるんですよよ…いやマジで。今回見た「デッドデッドデーモンズデデデデストラクション」はめちゃ面白かったので、noteに書こうかなと。

 いきなり内容に触れる前に、本作の原作者浅野いにお先生について少し。私が浅野先生の作品を初めて読んだのは「おやすみプンプン」という作品です。web漫画サイトで期間限定で全話無料になっていました。おやすみプンプンのリアルなグロさがSF作品でもある本作にもあって没入感がすごかったですね。私は原作未読勢なので、後編公開時に本noteを読み返して前編に対する感動を思い出して臨みたいと思います。

以下、本編の感想考察を書いていくのでネタバレ注意です。













気になった点が結構あったのでまとめていきます


明らかな過去と現在の矛盾

 作中で門出が「おんたんは絶対」といったニュアンスの発言と共に、それにまつわるエピソードを話していました。それは、自分が「デーモン」と呼ばれクラスの人にいじめられていた時に、おんたんに救われたというものでした。しかし、おんたんは謎の美少年に「そういう君こそ、どこから来たの?」的な発言を受け、始まった過去回想では、おんたんは門出を救うことはできず、自分の無力さを兄に嘆いていました。その後も、門出を救うことはできず、結局門出は自らを表面的にいじめていた男子たちを秘密道具を使いぼこぼこにし、尊敬されることで一時的にいじめが解決されてました。
 そして、あることを契機に門出は秘密道具を自らの考える正義のために利用し、最終的には自らの意思で殺人まで犯します。ここで殺された政治家、現在では総理大臣をやってるんですよね。ここも矛盾ポイント。
 門出は自らの行いに対し罪悪感を覚え、飛び降りようとする場面でおんたんの過去回想は終了します。…これ読み返すと分かりづらいかも。なので、その他の矛盾点と共に簡単にまとめてみます。

過去

  • 「デーモン」こと門出をいじめから救えない。

  • 未来の総理大臣が暗殺される。

  • 中川ひろしと結婚の約束をしてない。(描写されてないだけかも)

  • 門出とおんたん、ひろしは一緒に登校してない。

  • いそべやんのぬいぐるみに侵略者が入っている。(ここはちょっと覚えてない。)

現在

  • 「デーモン」こと門出をおんたんはいじめから救う。(門出の記憶)

  • 暗殺されたはずの政治家が総理大臣として存在してる。

  • 中川ひろしが結婚の約束を果たすべく、ランニングを始める。

  • 小学校時代、門出とおんたん、ひろしが一緒に登校していた。


タイトルの意味

 「デッドデッドデーモンズデデデデストラクション」
 かなりインパクトの強いタイトルですよね。
これ区切ると
「デッドデッドデーモンズ/デデデデストラクション」
になると思うんです。
「デッド」を二回繰り返し、「デーモン」ではなく「デーモンズ」になってるいるのは、門出が二回死ぬことを示唆してるのかなぁって。
一度目は飛び降りた後、二度目は後編で描かれるんでしょうかね。
「デストラクション」が「破壊、絶滅、大量殺人」を意味する英語なので、
その時に門出死ぬんすかね。
まぁ「デデデ」も意味わからないですし、語感重視かもしれませんが。

あとは、物理的な意味合いじゃなくて「精神的な死」や「日常の破壊」を意味してるのかもしれません。

侵略者の存在

 首都圏を中心に浮かぶ謎の建造物から出てくる円盤に搭乗していた謎の生物?(以下、侵略者)もキーポイントですね。おんたんの過去に出てきた侵略者は作中の漫画に搭乗する「いそべやん」と同様に秘密道具的なアイテムを、門出とおんたんに貸します。その結果、門出が暴走して「正義」の危険性が露呈するのですが…。侵略者もその点については触れていましたね。

 作中では侵略者は「いそべやん」のようと評されていますが、そのいそべやんが「ドラえもん」を意識して描かれたキャラなんですよね。近年、「秘密道具的なアイテムを貸してくれる人外」としては「タコピー」なんかが記憶に新しいですね。「ドラえもん」も「いそべやん」も「タコピー」も道具を貸す相手に対して友好的、貸された相手と互いを友達として認識していますが、「侵略者」はどうやらそうではないみたいです。見た目は小さくて、小人のようで、表面上かわいらしく見えるのが、不気味です。

 私は侵略者について「生物全体としての意識を深く共有している個体」っていう印象を受けました。なんとなくですけど。侵略者が「個々の意識があれば~」的なことと「自分たちには争いという概念がない」みたいな発言をしていたので。つまるところ、一つの種が一つの生物であるっていうことなんですかね。なので、同種の中で争うこともなく全体としての意識が統一されてるって感じです。ただ、同種の死を悲しんでいたので個々の自意識がないわけではないんでしょう。

 最後に侵略者の目的について考えてみようかと。これは作中で「侵略ともいえるし、~」といってました(後半覚えてません)。つまり、露骨に侵略を行うわけではないが、受け取り方によっては侵略ともいえるって感じでしょうか。例えば、人類全体を平和かつ幸福といえるように介入・管理するとか。これも現状への侵略とも受け取れますよね。

第3者?の存在

 本作で登場する存在は、人類と侵略者以外にも先ほど述べた謎の美少年や地球が想定より平和でなくなるような介入をした存在がいるみたいですね。謎の美少年は8.31で行方不明になった「大葉圭太」の見た目をしていますが、明らか人外です。門出の父も8.31で行方不明になっているので後編で出るかもしれないですね。正直、ここらへんは情報があまりないので後編を待ちましょう。


まとめ

 上記の情報から、一つの予想なんですが
「おんたんタイムリープした説」。
過去と現在の矛盾を解消するには、おんたんがタイムリープしたくらいしかないと思うんですよね。それも、侵略者のくれた活発になる薬を飲んだ後で。過去の矛盾点の始まりは、「おんたんが門出をいじめから救えなかったこと」に起因しているんですよね。なので、最初の世界で門出が飛び降り自殺したのち活発になる薬を飲んだおんたんがタイムリープを行い、門出をいじめから救うって感じかと。その過程で記憶喪失したんですかね。
 最初、平行世界へ移動したのかとか考えたんですけどそれなら活発になる薬の意味ねぇなって。あとは、謎の美少年がおんたん「シフター」って呼んでたので、直訳で「移動する人」「移動装置」なので過去に移動したのかなって。


 色々長々と書き連ねましたけど、考えてたことを文章にするのってスッキリしますね。正直、記憶も正確でないし間違えてる部分も多くあるんでしょうけど、気にしない方向で…。後編に向けて、ネタバレやPVに気を付けて楽しみに待っていようと思います。


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