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総合内科専門医試験対策 コラム(スキマ時間を取りこぼさない)

先生方、日々の勉強お疲れ様です。

突然ですが、総合内科専門医試験は、やるべきこと、覚えるべきことが多すぎます。いくら時間があっても足りない、終わらない。すでに勉強をされている先生は痛感されていると思います。

そして、すでに社会人となっている以上、仕事やプライベートの行事をこなしながらの勉強であり、1日中この試験勉強に時間を費やすことはできません。1日のうちで勉強にまわせる時間は限られています。

こんなことは、わざわざ先生方にお伝えするようなことではありません。申し訳ありません。

でも、今日はそんな当たり前でありながら非常に重要な話です。
結論、「日常のちょっとしたスキマ時間も有効に使うことが極めて重要」「チリも積もれば山となる」です。とても重要なことなので、お読みいただければと思います。

自宅や医局の机で試験勉強をするというのは勉強の中心になると思いますが、それができるのは、早朝、昼休み、仕事や家事が終わった夜に限られます。私の場合は、朝は時間が取れず、夜がメインでした。仕事から帰宅し、家庭のイベントを終えて、落ち着いて勉強できるようになるのは22時くらいでした。次の日も仕事なので、そこから勉強できるのはせいぜい2-3時間程度です。

朝早くから起きているのに、仕事やなんやで、勉強を始められるのは22時。
22時といえばもうその日が終わる頃です。それまで全く勉強できないのはきついです。ただ、別に遊んでいたわけではなく、仕事や家のことをしているわけなので仕方ありません。

そんな中で、この勉強を開始できる22時までにどれだけ時間を稼げるか。
それが「スキマ時間」です。

通勤中、昼休み、仕事中のちょっとした空き時間。この数分から15分程度の「スキマ時間」でも、積み重ねはとても大事です。完全に「ちりも積もって山」となっていきます。


すでに皆様実践されていると思いますが、私の体験を書かせていただきます。

「夜に自宅の机で勉強をする」という勉強時間以外に、「どれだけスキマ時間で上乗せできるか」というのは、毎日とても意識していました。そして、単に時間の上乗せだけではなく、このスキマ時間には自宅での勉強とはちがう役割を与えていました。

私の場合は、片道20分の通勤電車の往復、昼休みの30分、仕事中のちょっとした空き時間5分程度が数回、くらいのスキマ時間が毎日ありました。なんと、単純計算で全部足すと1時間半くらいになります。これをフルで使えれば、22時に家で勉強を始めるまでに1時間半も勉強できる計算で、この時間はとても大きいです。しかし、それぞれは短時間であり、気を抜いているとあっという間に消えていく。

この時間をいかに取りこぼさずに有効に使うか。

私の場合は、確保できる時間で使い方を分けていました。

仕事のちょっとした空き時間があれば、まとめた表なんかを事前にスマホで写真に撮っておいて、「この5分でこの表を完全に覚える」という感じで、叩き込んでいました。この5分はこの表しか見ない、その代わりこの5分でこの表は覚え切る、と気合いを入れてやりました。また次の空き時間ができれば、次の表を覚えます。
こんな感じで、1回数分程度の仕事中の空き時間でも、ガイドラインにある診断基準や治療フローチャートなどをその場で叩き込むという感じで使っていました。

この数分というのは、問題集などを進めるには時間が足りないのですが、暗記したり復習をしたりするのにはちょうどいい時間です。これが1日数回あると、意外と勉強は進みます。

また、昼休みで30分は時間が取れそうな時は、問題集をガッツリ解いていました。医局のデスクで昼食をとりながらやっていました。そして、昼休みが終わりそうになると、そこでやった問題の解説で覚えておきたいことをパシャパシャとスマホで写真に撮っておく。これを午後の業務の数分のスキマ時間に見直して、その場で頭に叩き込む。

結局、勉強をしても覚えないと意味がないので、この記憶を定着させる作業は地味ではありますが本当に大事です。そして、この短時間のスキマ時間がそれに最適だったのです。

ちなみに、通勤時間には、自分は片道20分ほど電車に乗っていたので、往復の40分でその日帰宅してからやろうとしている領域を予習して全体像を把握しておく、などに利用していました。少し長めの時間が取れるので、この時間の勉強は、「復習」ではなく、「前に進める」ことに使っていました。

このようにスキマ時間をデスクでの勉強とはちがう形で自分なりにフル活用できるように工夫していました。22時になって自宅で勉強を開始するときにはすでに今日はそこそこ勉強できている、という状況をなんとか作っていました。こうすると、精神的にも結構ラクですし、実際に勉強も進んでいるわけです。

スキマ時間は無駄にしない。取りこぼさない。
チリも積もれば大きな山となる。

先生方には当たり前のことだと思いますが、わずかなスキマ時間も有効活用できるように強く意識してみてはいかがでしょうか。


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