総合内科専門医試験対策 コラム(超絶多忙の中で合格した先輩)
先生方、日々の勉強本当にお疲れ様です。
今回は試験対策とは少しちがう話になりますが、私が試験勉強中に感銘を受けた先輩Drの話をさせていただきます。勉強の息抜きに読んでいただければと思います。
総合内科専門医試験の勉強をしていて、「いくら勉強しても終わらない」「受かる気がしない」、こんな日々が続いている先生も多いと思います。私もその一人でした。試験勉強期間中は本当にしんどい時間が続きました。
自分が今どのあたりにいるのかもわからず、先もなかなか見えてこない。私は先輩方がどのように勉強して合格されたのか知りたくて、すでに総合内科専門医試験を合格された先輩何人かに話を聞いたことがありました。いつから勉強したのか、何をやったのか、どのくらい勉強したのか、勉強はキツくなかったか、どれくらいの状態で試験に臨んだのか、などなどです。
そんな中、ある先輩のお話を伺って感銘を受けたので書きたいと思います。
その先生は、大学病院で働いていて、医局の中心的な存在でした。次期エース的な存在であり、後輩から見ても、その仕事量はとてつもなく多かったです。
もともと天才みたいな別格の頭脳の持ち主というわけではなく、誰よりも自分が率先して仕事をして、努力をされていました。後輩の面倒もしっかり見てくれる先生で、真面目さ、誠実さ、謙虚さ、などの人格面においても上司・部下から評価されていました。
臨床でも学術面でも中心的な責任者。医局業務も山ほどあり、学会でも発表するし、論文も書くし、後輩の教育や指導もするし、もう半端ない仕事量をこなしていました。毎日誰よりも遅くまで仕事をしている、土日も病院に来て仕事をしている。後輩達よりも働いているのに、それを後輩には強要しない。私たちはその先生を尊敬していました。
そんな先生も総合内科専門医試験を受験しており、合格されていました。
「先生、いつ勉強してたんですか?」
これは心の底からの疑問でした。どう考えても、仕事量が多すぎて勉強時間なんて取れないはずです。
「仕事が終わってからやるしかなかったねー」
あまり自分のことを多くは語らない先生です。
「仕事が終わってからって、深夜じゃないですか。。」
それでもいろいろ話を聞いていると、やはり仕事量が多いので、試験勉強にはかなり苦労されたようです。やるべき仕事が多すぎて、総合内科専門医試験の勉強はとてもじゃないけど生活の中心にはできない。その中でも何とか勉強されていたとのことでした。
私はその先生の足元にも及びませんが、総合内科専門医試験の試験勉強という一点のみでは私の方が勉強できていたと思います。それは、勉強時間がその先生よりも多く取れたということだけです。その先生は日々の仕事量が多すぎます。自分よりも仕事をしている先生が、自分よりも勉強できる時間を取れないという状況。その大変さが痛いほどわかりました。
それでもその先生はその仕事量をこなしながら、睡眠時間を削って勉強を続けていたとのことです。
「めちゃくちゃきつかったよ。でも、あきらめずにやり続けたら何とかなるもんだね。合格できてよかったよ、全く自信はなかったけどね。」
この言葉は本当に重かったです。
あれだけの仕事をこなしながらも勉強されていたと思うと、その苦労はとてつもなかっただろうと思います。頭が上がりませんでした。その先生に比べたら、まだ私は勉強時間を取れる方なんだと感じました。
試験勉強が十分にできないと、まだまだ知識がついていないだけではなく、試験の全体像が見えてこないです。なんとかなりそうな手応えもない状態で忙しくて勉強時間も確保できない、これはかなりきついことはわかります。
自分よりも、もっと時間を取れない先生もいる。
「総合内科専門医試験対策 コラム(様々な受験生の背景を知っておく)」にも書かせていただきました。仕事だけではなく、家庭の都合でもそうです。皆様、いろいろなものを背負っていて、その間になんとか勉強をされているのです。しんどいのは自分だけではない。
「あきらめずにやり続けたら何とかなるもんよ」
この先生の言葉を聞いて、最後の最後まで苦しみながらも勉強を続けられたように思います。
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