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総合内科専門医試験対策 コラム(試験3ヶ月前、長く続く下積み時代を踏ん張る)

先生方、日々の勉強本当にお疲れ様です。

先日、内科専門医試験の合格発表がありました。
合格された先生方、本当に本当におめでとうございます!!!

Xでは合格報告が多数あがっていますが、まだ全体の合格率などの詳細は不明です。わかり次第、まとめて記事にしようと思います。合格された先生方、専攻医が終わった直後の試験というハードなスケジュールの中、本当にお疲れ様でした。

盛大に祝杯をあげてください!!本当におめでとうございます!!!


そして、2024年の総合内科専門医試験まで、あと3ヶ月(+1週間)となりました。
試験勉強もいよいよ本番に突入していきます。言うまでもなく、総合内科専門医試験は内科専門医試験よりもさらに過酷な試験です。今回は試験3ヶ月前の状況と今後の見通しについて書きたいと思います。

私自身の総合内科専門医試験の3ヶ月前はどのような状態であったかを少し思い出してみました。この頃は、勉強を開始していましたが、まだまだ問題集の1周目の最中でした。私は他科の知識がゼロでしたので、問題集で遭遇するすべての問題が解けず、半泣きで勉強をしていました。「まだ時間はあるけど、このまま勉強を続けたところで合格できる未来が全く見えない」「でもやるしかないことはわかっている」、そんな状態でした。

この時期はとにかくしんどいです。自分の専門外の9科目を1周することがどれほど大変なことか。1問1問がゼロからのスタート。勉強して調べて暗記しても、次の問題になればまた全くわからない。絶望しながらも毎日歯を食いしばって勉強していました。その当時、まさか自分が数ヶ月後にはぶっちぎりの得点で総合内科専門医試験に合格しているなど夢にも思っていませんでした。

そして、試験を終えた後だからこそわかることがありまして、それを先生方にもお伝えしたいです。

下の表をご覧ください。
これは、私自身がたどった経緯です。勉強時間とその時点で予想される合格の可能性について、体感的なものですが、グラフにしてみました。

知っておいていただきたい、大事なことが2つあります。

①総合内科専門医試験はとにかく下積み時代が長い(青枠)
②合格できる可能性は後半になるほど伸びる(赤枠)


①総合内科専門医試験はとにかく下積み時代が長い(青枠)

現時点で、試験まで3ヶ月と少しです。まだまだ試験勉強も序盤であり、すでに勉強を開始されている先生も、この下積み期間の真っ只中だと思います。教材を解き進めていっても、疾患は無数にあり、次から次へと知らないことが出てきて、ただひたすら覚えるべきことが増えていく。とにかく全科を1周するのも大変です。そして、1周したところで、まだまだ知識は十分に身についたとは言えず、総合内科専門医試験に太刀打ちできるレベルには至りません。勉強量に比例して合格できる可能性が上がっていくというわけではない。苦難の下積み時代が続きます。
2つ前の記事で、合格できる可能性を模試の判定に例えました。そこでいうF判定(合格可能性20%未満)の時期が「最も長く、最もしんどい」です。まずは、なんとか踏ん張ってここを突破する必要があります。


②合格できる可能性は後半になるほど伸びる(赤枠)

勉強を続けていると、後半になるほど合格できる可能性は速いスピードで上がっていきます。全科を1周するには血のにじむ努力が必要ですが、2周目に入ると少し見えるものが変わってきます。1周したくらいでは、知識は穴だらけで、不十分で、まだまだ盤石とは言えませんが、ざっくりと大枠ができてきます。ここからは、1周目で見えてないかったことが見えてきたり、理解もはやくなったり、各項目の関連性に気づいたり、多少は知識があるので暗記もしやすくなっていきます。まだまだ中盤に入ったところであり、合格できると言うには程遠いですが、徐々に土台ができてきます。少しずつ、勉強した分だけ、知識として反映されるようになっていきます。

さらに、ひたすら勉強を続けて、各教材の2周目が終わり、復習や過去問に手を出す頃になると、さらにペースは上がります。逆に言うと、このゾーン(赤枠)まで持っていって欲しいです。勉強時間が確保しきれず早い段階で試験を迎えてしまうよりも、とにかく努力をして、最後の伸びが得られるゾーンまで到達して欲しいです。そして、ここからはやればやるほど、確実性が上がっていきます。

もちろん、試験本番の時点で合格を確信できるレベルに到達させるには、とんでもない勉強量が必要になります。そもそも総合内科専門医試験の勉強にゴールなど存在しません。しかし、自分自身では合格を確信できる自信が持てなくても、一定ラインを突破してさらに勉強を続けていれば、十分に合格が見込めるラインに到達しています。ただ、ここに至るのは文字で表現するよりも圧倒的に大変で、地道な勉強を続ける他にありません。「継続こそ力」、「全力の努力あるのみ」だと思います。

総合内科専門医試験まであと3ヶ月と少しになりました。
まだ序盤です。合格が見えない苦難の時間が長く長く続きます。それでも、毎日勉強を続けることで、少しずつ未来がひらけていきますので、なんとか踏ん張って勉強を続けてください。
そして、毎回しつこすぎて申し訳ないのですが、残り期間は本気で勉強をしてください。ここから先、「勉強しすぎた」ということはありません。試験直前に悔いが残らないないように、まだ3ヶ月ありますが、とにかく毎日全力で勉強してもらえればと思います。下積み時代は亀のようなスピードで本当にしんどいですが、後半はやればやるほど勉強が反映されるゾーンになります。

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