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総合内科専門医試験 コラム(寝る前の時間が大事)

先生方、日々の勉強お疲れ様です。

今回は、私が試験勉強をする上でとても重視していた時間について書かせていただきます。

試験勉強をしていて意識していたことのひとつに、
「復習は地味で面倒だが、これをしないと得た知識は自分のものにできない」
ということがあります。

他のコラムでも書いていますが、せっかく勉強しても忘れてしまっては勉強した意味がありません。当たり前ですが、問題集、セルトレ、過去問を1周して勉強が完了にならないのは、やったはずの知識はどんどん忘れていくからです。たった1回やっただけで全てを理解して覚え切るということは人間には不可能です。その点では、たとえ2-3周しても相当の知識が抜け落ちているのが現実です。いかに記憶を定着させて自分のものにできるかが勝負です。

日中は仕事をしていますが、スキマ時間があれば勉強をします。
仕事から帰宅し、家庭のイベントが終わり、夜は机で勉強をします。

そしてハードな1日が終わりました。
「やっと寝れる、、寝よう」とヘロヘロで布団の中に入ります。

ただ、ここからが自分にとって「その日の最後の頑張り時」でした。

「寝る前の総復習」です。

これはめちゃくちゃ重要です。
まだされていない先生は是非参考にしてみてください。


人間の記憶は、覚えた瞬間から脱落していきます。直後から忘れていきます。覚えた瞬間の記憶率を100%とすると、時間とともに記憶率が低下していく忘却曲線グラフをご存知の先生も多いと思います。

マナブレイン様のHPより引用

確実な記憶とは、忘れるたびに頭に叩き込んで、また忘れて叩き込む、この反復学習を繰り返して長期的な記憶として定着させるものです。

しかし、総合内科専門医試験の勉強でやるべきことは桁違いに多いです。試験範囲がとても広く、明日には次のこと、明後日はまた次のこと。それが半永遠的に続きます。やることが無限にあります。今日やったことを「また今度復習しよう」と思っていても、毎日どんどん進めていかないといけないので「また今後」復習できるが時間がありません。

そして、やっと1周して戻ってきたら相当忘れている、なんてのは当たり前です。
自分の記憶力のなさにガッカリしましたが、量が多すぎるのでそれは仕方ないことです。

そこで、寝る前の時間が大事です。

その日の最後の勉強は布団に入ってからです。1日の総復習と記憶の叩き込みです。自分は最低15分はこれに時間を費やすことにしていました。

布団に入り、目を閉じて、その日勉強したことを復習します。
自分に講義をします。まとめた内容を一つ一つ思い起こして、確認します。

すると、どうでしょう。
さっき覚えたはずの診断基準の一つが思い出せない、予後不良因子の一つが出てこない、〜ニブ/〜マブの薬剤名をど忘れしている、そんなことはザラです。例を出したらキリがありません。

「おいおい、さっきやったところだぞ。。」

仕方なく調べます。そして、そこでまた叩き込みます。繰り返し、念じます。
眠る直前に脳ミソに叩き込む。めっちゃ頭を使います。そんな感じで復習していたら布団の中で15分以上経っています。もう脳ミソがヘロヘロ、すっと寝れます。

「今度復習しよう」と思っていても、その今度の時間がない。
もちろんすべては無理ですが、その日のうちに反復して叩き込むことで、少しでも記憶を定着させておく。これが後々効いてきます。

そしてこれで終わりではありません。

もう1発。
その忘れていたことは翌朝起きた瞬間に布団の中で思い起こす。忘れていたらその場でもう1回叩き込む。これは5分もあれば済みます。それが終わってから布団から出ます。

結局は覚えていないと勉強したことになりません。反復しないと記憶は定着しません。でも範囲が広すぎて復習する時間が取れません。

寝る前と翌朝で、2回の反復学習をしてしまう。
これをすることで少しでも記憶を定着をさせるというやり方です。

この作業、結構しんどかったです。でも、これをしないと今日勉強したことが台無しになって、また同じことをしないといけない。強制的にルーチンにしていました。

復習は地味でしんどい作業ですが、この時間は合格するのに必要だったのだと思っています。先生方も寝る前の時間を重視されてみてはいかがでしょうか。

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