見出し画像

総合内科専門医試験対策 コラム(試験直前、あと何時間勉強できるのか)

先生方、日々の勉強本当にお疲れ様です。

この記事を公開させていただいた時点で、総合内科専門医試験までいよいよ4週間を切りました。体力的にもメンタル的にも本当にしんどい毎日だと思いますが、あと1ヶ月ラストスパートがんばってください。

私は2022年の総合内科専門医試験を受験しましたが、試験4週間前に何をしていたのかを見返してみました。ヤバイヤバイと焦りながら毎日勉強していたのはいつでも変わりませんが、4週間前の段階では問題集や各分野の2-3周目を進めているという段階で、仕上げに入るにはほど遠い状態でした。今になって思えば、本当のラストスパートは試験2週間前からだったと思います。

勉強のやり方は先生ごとに大きく異なると思いますので、あくまで参考にしていただく程度で十分なのですが、遅くても2週間前には勉強の方法をこれまでとは違うモードにスイッチする必要があると考えます。

2週間という期間であと何時間勉強できるでしょうか?
1日の勉強時間に14をかけてみてください。もういよいよ直前だとわかります。できることは限られてきます。新しい問題集を始めるよりも、とにかく復習を強く意識した総まとめの時期になります。この時期から行うべきことは、「①復習」と「②実践的な対策」です。

まず、「①復習」についてです。
これまでの記事に何度も書いていますが、本試験は範囲が広すぎるので、勉強したはずのことでも覚え切れていないことが山ほど出てきます。これまでそれなりに勉強されてきた先生は、その復習が極めて大事です。すでに勉強されてきた内容だけで言えば合格ラインに十分に達しているはずです。

ただ、注意しなければならないのは、やったのに覚えていないということが多すぎる場合です。実際の試験では、「見たはず」「やったはず」「わざわざ調べたはず」であったとしても、しっかり覚え切れていないと惜しいところまではいっても正解にたどりつけないことが多々あります。その結果1点を逃してしまうということが起こります。こんなことは誰にでもありますし、仕方ないことではありますが、頻発してしまうと予想以上に得点が伸びません。ほとんどの先生はだいたい同じ問題集をしているはずですが、ここで得点率に大きく差がついてしまいます。

その点で、2-3週間前から新しい問題集に手を出すのはやめた方がいいです。さらっとやってそのままタイムアウトになります。問題集やセルトレなどいくつかすでにこなされた先生は、新しい問題集を解くよりも今までやってきたことを徹底的に復習して、頭に叩き込むことを強くおすすめします。

次に、「②実践的な対策」についてです。
復習と並行しておすすめしたいのが過去問対策です。総合内科専門医試験の過去問については別記事で書かせていただきましたので詳細は割愛しますが、本当に重要だと思います。さらに、新内科専門医試験の過去問も是非ともやっていただきたいです。総合内科専門医試験の過去問数年分+新内科専門医試験の過去問(これはまだ3回しか行れていません)を解いて、その周辺知識を固めてください。

全く同じ問題がバンバン出るということはありませんが、よく出題される疾患や項目など重複している部分が結構あることに気付くはずです。いわゆる内科学会の好物というやつです。全分野を深く理解し知識の土台を盤石にすることが本試験の勉強における鉄板です。ただ、試験直前においては、これだけ試験範囲が膨大な中でなぜかよく出る頻出疾患や項目を把握して勉強できる過去問は、直前の対策として得点に直結する最も有効な勉強法だと思います。

「試験直前」においては復習+過去問対策でよく出る疾患や項目をしっかりフォローすることが本当に大事です。復習を徹底的にしてこれまで自分が勉強してきたことをしっかり固めて取れるはずの得点を確実に取る、プラス、過去問でさらにリーチを伸ばして得点率を限界まで高い状態に持っていく。これは合格するためにとても大事なことだと思います。

あと少し、ラストスパート頑張ってください!

(この記事が少しでも先生のお役に立てましたら、いいねをポチッとお願いいたします。)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?