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総合内科専門医試験対策 コラム(もう4ヶ月前?まだ4ヶ月前?)

先生方、日々の勉強本当にお疲れ様です。

2024年の総合内科専門医試験は11月10日(日)です。
今日はその4ヶ月前の7月10日です。

この4ヶ月という期間。試験勉強を開始するにあたり、「まだ4ヶ月前」なのでしょうか、それとも「もう4ヶ月前」なのでしょうか。

総合内科専門医試験に向けて、「いつから勉強すればいいのか」「どのくらい勉強すればいいのか」というのは、特に試験勉強を開始する当初に悩まれる先生が多いと思います。一度勉強を開始されれば、そのヤバさに気づいて、あとは突き進むしかないと自覚できるのですが、最初の一歩がなかなか踏み出せないものです。

あえて言います。「もう4ヶ月前」です。
不安を煽っているわけではないのですが、厳しめの危機感を自分に植え付けることが、結局自分のためになることがあります。今回はそれに該当します。勉強開始は早いに越したことはない。
実際には4ヶ月前はdead lineではありません。これより遅くから勉強をはじめても合格はできます。だからと言って、油断していい時期でもありません。

ここでは試験勉強期間の指標として「○ヶ月」という表現を使ってみましたが、実は、この指標はかなり曖昧です。
当然ですが、1日3-4時間の勉強ができる先生や、1日1-2時間の勉強時間しか確保できない先生がおられます。また、週末にしっかり勉強時間を取れるか、むしろ週末は家庭の都合などで全く勉強できないか。同じ1ヶ月でも、勉強時間の個人差は大きいです。

つまり、「もう4ヶ月前」という表現は、実質的な勉強時間は反映できていません。「もう4ヶ月前なので、そろそろ勉強を開始したほうがいいですよ」という「意識の持ち方」という意味で使用しています。特に、なかなか勉強時間を確保しづらい環境の先生は、厳しめにスケジュールを管理していく必要があると思います。

では、必要な勉強時間を正確に表したい場合には、どのような表現をするべきか。
それは、「○時間」という指標を用います。

例えば、「合格するためには最低200時間は勉強してください」という感じです。1日2時間なら100日、1日4時間なら50日、これで200時間です。「○ヶ月」という表現がいかに漠然としたものかがわかります。

ただ、この200時間というのは、あくまで一例です。全く根拠はありません。
実は、私が受験するときに、「総合内科専門医試験の合格までの勉強時間は100-150時間が目安」という記事を読んだことがありました。おそらくその先生も相当悩まれた上で、なんとか具体的な数値を出されたのだと思います。ただ、当時受験生であった私には全く当てはまらなかったのです。他科の知識が完全にゼロであった私には、150時間では全く合格できるレベルには到達しませんでした。さらには、200時間でも全然足りませんでした。個人的にはもっともっと必要という印象ではあります。

「どのくらい勉強すればいいのか」というのは、受験される先生が最も気になることの一つだと思います。私も受験生だった時にも、それを知りたかったです。もちろん、個人差があるので一般化できないことはわかっているけれど、目安が欲しい。そう思っていました。

そして、試験に合格して、noteで情報を発信する身となったわけですが、この質問について具体的な数値を明示することは、どうしても無理としか言いようがありません。考えれば考えるほど、一般化できず、具体的な数値を書けない。
ベースの知識量、自分が何科なのか、専門性にどれだけ特化してどれだけ一般内科から遠ざかっているのか、勉強の要領、記憶力、すべてが先生ごとにちがいます。

そして、必要な勉強時間を変動させる最も大きな要素は、「ゴールをどこにしているか」です。合格を確信できるレベルに仕上げるのか、なんとかギリギリ合格ラインまで到達させるのか。勉強時間は大きく異なります。

例えば、確実に合格したいなら、500時間以上は勉強してくださいと言うのは簡単です。全員合格できると思いますが、実際の受験生にそれを要求するのはかなり厳しい。一方で、1-2ヶ月の短期間で合格された先生もいないわけではないです。しかし、このように言ってしまえば、不合格の先生がそれなりに出てしまいます。

だからこそ、「今日から本気になってください」。

7月10日といえば、沖縄を除けば、まだ梅雨明けもしていません。これから夏が始まるところです。一方で、試験日の11月10日は、夏も終わって、すっかり秋です。ずいぶん先のように感じます。
しかし、「まだ4ヶ月前」ではありません。まだまだこれから勉強を開始すれば合格はできますが、もう意図的に勉強をセーブする時期ではありません。油断してはいけません。

総合内科専門医試験の勉強は本当にハードです。
私自身も、眠い目をこすって、疲れた身体に鞭を打ち、血ヘドを吐きそうになりながら、それでも必死で毎日の勉強を続けた記憶があります。少々大げさではありますが、日々の生活をこなしながらの勉強はそれくらいしんどかったです。特に試験直前には、追い込まれて、極限の精神状態になります。

この試験、勉強を始めるのが早すぎるということはありません。「ちょっと足りない、だいぶ足りない、全く足りない、もう無理」はあるあるです。あえて自分に厳しく、鞭を打って、危機感を持って、「今日から本気」で勉強をしてもらえればと思います。

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