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総合内科専門医試験 コラム(試験日を前倒しして書き換える作戦)

先生方、日々の勉強お疲れ様です。

例年、総合内科専門医試験は9月前半の日曜日に実施されます。

いきなりですが、ご自身のスケジュール表には8月下旬(実際の試験の2週間前)に「総合内科専門医試験本番」と書き込んでみてはいかがでしょうか?

今日はそんなお話です。

本試験の試験勉強は数ヶ月にわたる長期戦になります。試験勉強をされている先生は、ご自身それぞれの方法で、この期間を細かく区切ってスケジュールを立てておられると思います。

例えば、「今月の第1週は循環器の1周目、第2週は内分泌・代謝の1周目、第3週は腎臓の1周目」みたいな感じで、専門分野ごとに予定を立てておられるかもしれません。
また、例えば、「今月の第1週は公式過去問集1.2の1周目、第2週はクエスチョンバンク前編の1周目」みたいな感じで、問題集ごとに予定を立てておられるかもしれません。

自分も1週間ごとに目標とノルマを立ててスケジュールを組んでいましたが、そんな時に必ず生じるのが「遅れ」です。

もともと、「今週はこれを終わらせる」と決めていても、仕事や家庭の予期せぬ事情によって予定表通りに進まないことは普通にあります。数ヶ月におよぶ長期戦の間には、いろいろなライフイベントが起こるからです。

勉強時間が確保できない日にはしばしば遭遇しますが、試験が近くなるほど、「うわー、今日勉強できなかった」と焦ります。さらには、このような予期せぬ事態というのは、1日だけではなく数日単位で続いたりします。週も後半になっているのに、「今週やろうと思っていたことが全然できていない」ということが起こります。

また、どうしても集中できない日というのがあります。数ヶ月も勉強しているわけです。中だるみという、なぜか急にやる気が出なくなる時期が訪れます。試験が近づいてきて緊張感がある中でも、その日1日はどうしても集中力が出ずに全然勉強が進まなかった、という日はあります。

このような、スケジュールよりも遅れが生じた場合、当然そこから頑張って挽回しなければなりません。

ただ、それがなかなか難しい。試験が近づくと不思議なもので急にやることが増えるのです。いろいろな情報が入ってきて、「あれもやっておいた方がいいかも」「他の先生はこれが勉強になったと言っている」となったりします。また、すでに終わった範囲でも予想以上に知識が抜け落ちていて、復習に想定外の時間がかかることも多々あります。試験が近づくと空いている時間はすべて勉強に費やし、ペースを上げていくのですが、それでもじわりじわりと遅れていく。

そこで、このような事態をあらかじめ想定しておいて、早い段階で「総合内科専門医試験は8月下旬(実際の試験の2週間前)」と自分の中で設定してしまいます。できれば、勉強開始時点でこのように設定してしまうことが理想です。

「8月20日が試験本番、8月20日までに自分の中の完成した状態に仕上げる」
このつもりで準備をしていきます。そして、それでもやはり遅れは生じていく。

そんな、頑張っても、頑張っても、もう間に合わない、と限界に達した時に、

「実は試験は8月20日じゃなくて、9月3日だった!」

と解放してあげます。

たった1回だけ使える「時間を2週間戻す魔法」です。

自分は2週間前を本番であると設定して、その日までに全てを完成させるつもりで勉強していました。そして、案の定間に合わず、余分に残しておいた2週間にとても助けられました。

最終的にはその2週間でも時間が足りなかったわけですが、余分に残しておいた2週間は試験直前においては重みが半端ないです。そこまで余裕のない先生は1週間前に設定してもいいと思います。

試験直前ほど1日の重みが増していきますので、このようなやり方もいいかもしれません。

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