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古代杉に会いに日本海の島へ

屋久島の縄文杉は世界遺産にもなっている有名な縄文杉で、樹齢は7200年という説もあるが、中心部が空洞になっていて、その内側から採取した検体から割り出した樹齢は2170年となった。屋久島の縄文杉と同じ世代くらいかな?
 今回の佐渡島の原生林に群生する古代杉。世界的にも有名な写真家 天野尚氏が佐渡の写真集「SADO」を発刊し、翌年の2007年の洞爺湖サミットの晩さん会場で、日本の自然の代表として巨木古代杉の特大写真が飾られた。佐渡の新潟大学演習林に生息するため、演習林とその周辺の原生林を守るために県や佐渡観光協会は年間2000人までに限定した。トレッキングツアーは3つのルートがある。内海府ルート・外海府ルート・千手杉ルート。今回私は参加したコースは「外海府ルート」。スタートのゲートより山野草のレクチャーを佐渡公認ガイドより受けながら、のんびり、ゆっくり、かなりの傾斜の登山道を急登すると、樹齢500年を超す巨木杉「関越えの仁王杉」が現れた。杉の根を傷めない様に設置された木道にて、しばしの休憩のあと、サミットで各国首脳をうならせた「金剛杉」を目指した。上の写真は金剛杉の隣に生息する「鬼杉」と命名された杉。この杉の2回り太いのが、今回私が目指した「金剛杉」だ。だが残念に思うのは、今回出会えた杉すべてが昔、何に使ったのか不明だが、雪上伐採されていた。雪で覆われた山は巨木を伐採して運搬するのに便が良い。雪の表面より出た部分で切り倒したのだ。だが生命力はけた違いで、幹の切り口から生えた枝が数本有り、一本一本いずれも30年は経過している様だ。徳川幕府は金銀山の開発に必要な材木や製錬に用いる薪・炭材料の確保による乱開発を防ぐため原生林を「御林」として佐渡の山林を厳重に管理していたので、維新後に雪上伐採されたのは間違いない。樹齢30年以上はありそうなので、約30年以上前に雪上伐採されたんだろうなぁ。。でも「関の大杉」が樹齢500年は経っているとすると、600年は経過してると推測できる。

樹齢2170年の屋久島の縄文杉は凄いな。見てみたいな。行くしかないな。

金剛杉の写真はUPしません。出会えた時の感動が薄れるから。
帰路は下り。往復約8時間ほどでトレッキングが終了した。

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