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 生命の起源。無機物→有機物への変化の説(その1)

 生命の誕生と水の惑星の「海」の密接な関係は諸説ある。
しかし、無機物→有機物のプロセスを語る説がある。小生が思うには一番大切な生命誕生のシーンである。無機物から単細胞に変化する瞬間こそが生命誕生だ。
 単細胞の誕生から、奇跡の光合成のできる植物や魚の様な生物に進化する関係を解き明かした文献はたくさんある。
以下、地球の誕生から海が出来て
海の深層で単細胞が生まれた解説なら、本でもネットでもたくさんある。もちろん諸説あるが、私が尊敬する博士の論文の一部分である。

 地球は46億年前に太陽の周りを回っていた大量の隕石や微惑星が集合し、他の惑星とともに地球の元が誕生した。
 地球が誕生した後しばらくは,激しい微惑星の落下が続いて,地球表面はドロドロに溶けた溶岩の海,マグマオーシャンだった。
溶解した地球では,比重の大きい鉄が中心に沈んでコアを作り,その上をマントルが被った2層構造になった。微惑星の落下が少なくなると,表面が冷えて固まりはじめた。オーストラリアの堆積岩中に含まれているジルコンという鉱物粒子が44億年くらい前の最古のものとされている。
 地球表面が冷却すると,やがて地球表面から放出された水蒸気が水になって地表に溜まり海ができた。水の起源については,この時期にたくさんの彗星が地球に降り注いで,それに大量に含まれた水が元になったという考えもある。いずれにせよ,水の惑星の誕生である。

 生命の誕生にとって重要なことは,海の誕生によってはじめて水を溶媒とした化学反応が可能になり,その結果,有機化合物の合成が可能になったことである。

 海の誕生が40億年前だったとすると,最初の細胞が誕生する35億年前でたった5億年しかかかっていないと言う事だ。
生命の痕跡は38億年前にあるとの証拠が正しければ(化石がある)、12億年しかたっていないのかも知れない。最初の生命は単細胞のアメーバのようなもので、深海の奥深くでしか生きられない弱々しいものであった。
生命が誕生したのは現在の深海底で熱水を吹き出す熱水噴出孔のような場所で誕生したのではないかと考えられている。
 魚類のように多くの細胞を持つ生物が誕生するのは、それよりも10億年以上後のことで 27億年前に光合成をする生物が現れ、その後魚類や両生類の時代、恐竜の時代をへて、哺乳類の出現より700万年前に木から降りた猿が直立歩行をして私たち人類となったのだ。

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