無限の一手

「無限の可能性などまずないわ。数え切れないからと気安くつかわないで」
「じゃあそれが有限だと証明してみろ」
「なんであんたなんかに説明しなきゃならないのよ」
「自分の意見に責任を持って欲しいからに決まっているだろう」

「真理以外にはすべて例外なく寿命があるの」
「それがどうした」
「寿命があるってことは限りがあるってことでしょう」
「夢も希望も有限って檻の中かよ」

「知識不足の想像力が無限なんて幻想をいだくのよ」
「無知なるものほど無限を夢みるのかな」
「数え切れないほど多いからと、安直に無限へと逃げるのだわ」
「つまり逃げることが真理ってことじゃないか」

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