都合はきまぐれ

「いつまで居るのかしらデジンガさま。ここに居つくつもりかな？」
「この村を盗賊の集団から救ってくれた人だぞ、好きなだけ居て欲しい」
「それでもねえ最近わがままが過ぎるのよ、だれも注意しないしねえ」
「どうしようもないさ、怒らせたら手に負えないもの」

「デジンガさまの好き嫌いやめて欲しいわ、子供にしめしがつかないわ」
「いくら超人とはいえ完璧な聖人君子ではないからな」
「ただの力の異常に強いだけの人ってことなのかしらね」
「助かることもおおいにあるだろう、気分次第ってこともあるけど」

「わたし達に都合のいいことばかりではないってことね」
「デジンガさまもそう思っているかもな。みんなお互いさまってことだな」
「良いも悪いも認めて受け入れろってことね、大変な思いだわ」
「不満はあるけどみんな昔からしてきたので今があるんだよ」