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前なんて向けずにいた時

怒りで看護師に復帰したなんて、おかしな話ですが…

それほど事態は切羽詰まっていました。

支払いは滞りがちで、月末になるといつもいつも
ハラハラしながらすごしていました。

看護師として復帰しても正社員として働くほど体力も気力もなく
選んだ道はパートでした。
(それでも今までのバイトの時給から考えると2倍以上稼げます。)

”とにかく生活を立て直さないと”
という焦りの気持ちが前に立ち、現状把握は二の次になっていて、

生活していくために

『何がどれだけ必要か?』
『どれだけの借金額があるのか?』

ということを考える余裕もありませんでした。
とにかく必死に働き、毎月の給料を割り振りして支払いをする
その繰り返しでした。

食費を切り詰め、
安売りのスーパーに行き、見切り品を見つけ買いだめする。
自宅にある売れそうなものはメルカリに出品して小銭を稼ぎ
不用品やメルカリで売れない服はリサイクルショップに売っていました。

必然的に捨て活をすることになったのですが、
手放すことに勢いがついていき、
何かに追われているような感覚になっていました。

今思えば、これは必要な出来事だったのだと思います。

『何も考えず、生きてきた』

つけが回ってきたのです。

見栄で買ったもの、目立ちたくて買ったもの、
使うかどうかもわからないのに買ったもの、

それらを買うために働いてきたわけじゃないのに、
後先考えずに散在して自分で自分を苦しめている。

行きたくもない飲み会に参加し
お金もないのに高級料理店に付き合い
毎度毎度カフェに行き

無駄な出費を繰り返した結果、『いつもお金が足りない!』

所得が下がったのに、生活水準を下げることが出来ずに、
この生活をつづけたことでお金を借りることになった。

すべて、自業自得

だれが悪いのでもなく、すべて自分がしてきたこと

今は客観的に見ることが出来るけれど、

あの当時はそれが出来なかったし、したくなかったんだと
そんな『自分の不甲斐なさを認めたくなかった。』だと思います。
過去を振り返ると見えてくるもの、
自分のプライドの高さ故に失ったものは多かった。

今では、”身の丈に合った生活”に心地よさすら感じるようになってきて
持っているものは少ないし、いい物もない。
必要なものはあるし、人付き合いもほとんどしない。
友達と呼べる人は2人だけ。
もちろんお金もたくさん持っていない(笑)。
コーヒーはインスタントで十分。

『たまに遊びに行けたらいい。』

そんな境地になってしまいました。





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