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傷ついてみよう

体の回復を待ちながら、少しずつ散歩をしていき、陽に当たる時間を増やしていきながらも、どこかふがいない自分を責めていました。時々泣いたりもしていましたし、でも泣きながらご飯を食べてやせ細った体をいたわっていくうちに体の内側で囁きが聞こえ始めてきました。

『よく頑張った、えらかったね。』これは誰かに言ってもらいたかった言葉でした。

そんなことがあった後から、徐々に気力が戻ってきて掃除や洗濯をまめにできるようになっていました。少し環境が整うようになってきたころ、気になっていたのは今の自分の経済状態がどういうものなのか?ということでした。

①自分の経済状況を知る。                         やり繰りできなくなってきて、破綻しかけていることには気が付いていたのに、どこか自分でもお金の状態を知ることから逃げていました。どうせこうなってしまったのだから、『思いっきり傷ついてやろう!』という気持ちですべての支払いを洗い出してみました。

そこには予想外の金額が算出されてきました、『・・・・・・・・・』カード2社分リボ払いで60万円ほかにも奨学金12万円、total72万円の借金に膨れ上がっていました。こんなに借金があるのに家賃や光熱費の支払いもあり、食費を払う余力もなくカードで支払いをしていたので毎月その支払いもしていました。さらに税金や年金なども追加すると、とても恐ろしくなってきました。

『どん底だ…』そう思いながら、とても悲しくなりつつもどこか開き直っている自分もいました。(ですがガス代は2か月滞納してしまい、税金は督促以上の通知書が送られてくるという事態になっていきました。)

これをまざまざと見せつけられて思ったこと、『よし!働こう、看護師でも何でもいいから働こう!』という変なスイッチと闘争心が入り復職することになるのですが、体が全く動かないという状態で夜勤などできるはずなく、やむなくパートで働くことになりました。

パートとして働くと、時給ということになるので1日の時間数×日数で給料のおおよその目安が付くことになります。今までよりは給料も少なくなるのですが、普通のバイトよりは稼げる状態にはなるので生活を切り詰めればぎりぎりのラインでやっていけると思っていました。

そうして1からやり直そうとしていた時に衝撃の通知書が届きます。 差押予告通知書なる赤い封筒でした。『なんだこれ?どうしよう』恐怖感に襲われながら、とりあえず市役所に電話をします。そこでは税務課に相談に来るように言われたため、勇気をだして市役所に向かいました、そこでは自分の生活状態や経済状態を詳しく聞かれ、無理なく分割払いできる金額で支払う約束をさせられました。(それ以外でもカードで生活費を借りなくとも、市の福祉生活準備金などを使えば生活援助を受けられたことなどを聞かされました。)

  

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