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yutoriを調べてみた






この会社は、12/27に新規上場した新しい会社になります。
会社が設立したのが2018年になりますので、かなり早い上場のように思います。
社長も30歳と若く、まだまだ小さな会社です。

公開価格は2550円になりますので、やや公開価格を上回っています。
この会社は、アパレルブランドの企画や販売を手がける会社になります。
売上高のうち自社EC(電子商取引)と衣料通販サイト『ZOZOTOWN』(ゾゾタウン)での販売が8割になり、SNSマーケが強みとなっています。
顧客層も10~20代のZ世代で、一般的な投資家からは馴染みがない会社のように思います。
目標はブランド数日本一のアパレル企業を目指しています。
毎年10ブランド程度増やして、5年後に日本一を。
時価総額もアパレルでトップ5を目指しているようです。

yutoriは月次も出していたので、それを元に業績予想を考えてみました。

現在のブランド数は24   インスタのフォロワー数は169万にとなっています。
今月の新規ブランドはseeksole(シークソール)」になります。

チャネル別の売上構成をみると、自社ECサイトのYZストアが売上の51.4%を占めます。
ZOZOが31.5%   店舗が10%になります。
YZストアは23/4月にアプリをスタートしていますが、約6万ダウンロードとなっており、まだまだアプリからの購入は少ないように思います

自社ECサイトのアクセス数は直近の数値だと186.3万となっています。
SNSから購入までの実績事例もリリースしています。
SNSのフォロワー数を重要なKPIと定めており、月次でも公開されていますが、ECサイトの訪問者数の増加が購入率UPにつながると考えており、
その中で、特にインスタに力を入れています。
この事例をみると、インスタへのリーチ数が重要なKPIだと考えられています。

そう考えると、SNSへの効果的な、投稿が重要になると思われます。
投稿数の大切ですが、その投稿の質も求められているので、大変です。

またこの会社は自立型のブランド運営をしており、Yリーグという制度を導入しています。
ブランドを立ち上げて、1年でY5の基準である700万に到達しないと基本的に撤退となるようです。
なかなか厳しいですが、非常にわかりやすくていいです。

ブランド力が高いのは、9090とnemen(ネンネ)というブランドだけです。
それ以外はこれから成長する可能性の高いブランドになります。
損益分岐点の達しているブランドはこれでみると、11ブランドになります。

ブランド属性では4つにブランドを分類していますが、基本的にはストリートブランドになっているように思います。
そのため、レデイスだけでなく、メンズとの兼用のアパレルブランドも多くあります。

収益性の高いブランドはオンラインだけでなく、オフラインの店舗展開をしています。POP UPストアを含め13店舗が実店舗を構えています。
かなり小さな店舗で、店舗もほとんどが契約社員・アルバイトで運営されています。




ざっくり業績を計算してみました。
ブランドを年間10ブランドをオープンできた場合の想定では、現状、出ている数値から考えるとこのぐらいになるのではないかと思います。

チャネル別の売上は、ブランド別の売上から概算で出しました。
ZOZOに出店しているブランドは調べていませんが、ブランド別で計算すると、5000万前後だったので、ざっくり計算。
店舗売上はPOPUPを含め13店舗出店していますが、7000~8000万前後で計算。
アダストリアの昨年の平均坪数は150坪で年間売上1.2億 坪売上は6.7万となりますが、かなり低いと思うので、坪売上15万程度で計算。
坪売上15万✖️40坪=月間売上600万で概算

自社ECの売上は、SNSからの送客から計算。
自社ECの訪問者数の購入率は平均して2%
インスタなどSNSからのEC訪問者数も2%程度あります。
フォロワー数の約10倍前後のインプレッションがありましたので、それを元に売上を計算してみました。
ブランド別の平均フォロワー数は7.5~8万人
単純にブランド数を掛けて総フォロワー数を算出。
フォロワー数から9月の実績のインプレッションを計算して、ECの購入率を計算。
かなり大雑把な計算です。

まだ決算は上場後リリースされていませんでので、また決算が発表されたらみてみたいと思います。

コンセンサスも出ていますが、わりと近い数値だったです。
まだまだ開示が少ないので、この数値の精度は低いとは思いますし、
このブランドの場合、オフラインの店舗も増やしていますが、出店計画についてはどう考えているかのかちょっと具体的な数値を出していなので、わかりませんので、かなり適当に計算しました。

オフライン店舗も小規模の店舗となっており、それほど影響度合いは小さいですが、今後、客層拡大するには、オフラインの大型店舗の出店も考えていると思いますので、数値も大きく変化すると思います。
また自立型のブランド運営をしていますので、ブランドの撤退もあると思います。ブランドの撤退が増えればリスク要因にもなります。


直近の売上予想では70億と算出しましたが、ブランドを順調に進めば、
売上100億、利益10億は十分達成できる数値ではないかと思います。
まずは5~6億ぐらいと想定しています。

目標時価総額60~80億
目標株価:4000~6000円













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