7581サイゼリヤ(店舗レポート)

2024.1


久しぶりにサイゼに行きましたので、書いて見ます。

サイゼリヤは国内の1000店舗以上あるイタリアンレストランになります
主に関東を中心に展開してきましたが、近年は地方を中心に出店しています。



ファミレスはコロナ以降、減少傾向で、サイゼリヤも国内の店舗数2位となりますが、減少傾向が強いです。



これはどのチェーンでも言えることですが、国内は既存店の改装に力を入れている印象が強いです。
一つは、コロナ禍を経て、消費者の消費行動に変化が出ていることだと思われます。特に、コロナ以降、物価高騰で、消費行動そのものが変わっている事が大きいと思います。
もう一つは、人員不足が大きく、より、生産効率を高めた店舗に変えていこうと考えているのだと思います。今後、人口減少は避けられず、出店より既存店舗の底上げをしないと厳しいのだと感じます。

特にサイゼリヤでは、国内では値上げをしておらず、国内の既存店はかなり好調です。
いつ来店してもほとんど満席しているように思います。
10-12月の実績をみても、全店で、4000万人以上のお客さんが来店しています。日当たりで計算すると430人以上が来店しています。
サイゼの平均的な客席数は今まで見ていると、80~120席前後だと思いますので、平均的な稼働率は40~50%前後だと思われます。

値上げはしていませんが、客単価は729円から807円に上昇しています。
一品当たりの価格を調べてみると平均して300~500円前後で提供されており、コンビニや、飲食チェーン店と比べても格段にコストパフォーマンスがよく、ついつい注文が増えてしまうのだと思います。
客数や客単価は上昇していますが、店舗におけるクオリティは他の飲食店と比べても格段に高いと思います。
個人的には、料理のクオリティも高いですが、店舗における満足度も高いと思います。個人的には、サイゼリヤ にほとんど不満はありません。
ただ、地方に出店している店舗では、ややクオリティが落ちる店舗もありました。
メニュー構成をみると、主なメニュー数は約60品目しかありませんでした。
同じファミレスのガストのメニュー数は約2倍の120~150品目ぐらいはあったと思います。
サイゼリヤ の場合は、イタリアンに特化しているレストランでありますのが、かなりメニュー数が絞り込まれているのではないかと感じます。
サイゼリヤ の特徴は、何度で食べても飽きないことだと思いますが、どのメニューと組み合わせても、違和感がないように思います。
ただいつも同じメニューばかり注文してしまいます。
サイゼリヤに行くようになって、1年ぐらい経ちますが、何故か飽きる事がありません。本当に何度でも食べたくなる料理が多い印象を持っています。

サイゼリヤでは、クーポンなどを配布してないので、基本的に定価販売になりますので、他社の飲食店と比較すると、売上のブレは少ないのかと思います。 クーポンなどが多いと結局、販促により売上が作用され、在庫のブレも大きくなると思いますので、定価販売で成り立っているサイゼリヤ は実はすごいことだと感じています。
僕も、以前小売業に属していたので、基本商品だけでは、なかなか売上をカバーできなくて、販促などで補う事が多いと思います。

サイゼリヤなどでもメニュー改定など多少、メニュー構成を変更しているように思いますが、他の飲食店と比較してもその頻度・割合は少ないように思います。
それだけ強い商品が多いのだと思います。
サイゼリヤの場合は、圧倒的なコストパフォーマンスがあるので、ほとんど販促をかける必要性がないのでしょう。

他社の飲食店では、値上げしていますが、結局は販促に頼っており、販促により、客数が大きく変わっている印象が強いので、サイゼリヤは安定した客数を見込め、仕入れなども予測しやすく、安定した利益を出しやすい環境にあるようには思います。

サイゼリヤは値上げをしていないため、原価率は40%前後まで上昇しています。値上げを進めているすかいらーく などは30%前後で維持しています。
ガストなどでは、DXなどを進めて効率化を進めていますが、あまりそこまでDXを進めていないサイゼリヤの方が、生産性は高いようには感じます。

それでも店舗の効率化は限界に達していると思います。
客数、点数も増加していることから、今後DXを進めるのか不可欠だとは思います。
サイゼリヤ、9~11月純利益2倍 中国新規出店が奏功
決算説明の中で、「今期末までにセルフレジを全店に導入(現在11店に導入)する方向で進めている テーブルトップオーダーも25年8月期末までに全店導入をめざす」と発言されております。
他社では、ガストなどが先行していますが、一定の効果も出ており、導入している飲食店を見る限り、顧客満足度も上がっていると思いますので、今後が楽しみです。


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