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静かな小坂菜緒が"こさかにゃお"へ。

朝の登校中にて。

〇〇「あっ菜緒ー!おはよー!」

菜緒「、、、、おはよ。」

〇〇「今日ちょっと寒いよねー。
   菜緒は大丈夫?」

菜緒「うん。大丈夫。」

〇〇「そっか!寒くなったら言ってね?
   カイロも予備を持ってるから!」

菜緒「、、、、、、」

彼女は小坂菜緒。僕の彼女さんをしてます。

現在、中学3年からこの高校2年までずっとお付き合いをしています。

えっ?菜緒がそっけない?

確かにそうですね〜。
一応は4年間の付き合いではありますが、、、

菜緒は自分の感情をださないタイプだし。

菜緒が黙っていても落ち着く人が好きなのを知ってますし、、、、、、

あれ?
菜緒の恋人って僕じゃなくても成立しない?

ただただ静かな男でも成立しない?

僕みたいなめちゃくちゃ喋りかけてくる奴は、、、、、

、、、、、、やばい。急に不安になってきた。

しかしその時に。

ニャァオ、、、ニャァオ、、、

〇〇「あっ!猫ちゃんだぁ〜!
   この子めっちゃかわいいなぁ〜。」ナデナデ

すみません。僕は重度の猫好きなもので。

〇〇「みて!菜緒ぉ〜!」

僕は野良猫を菜緒に見せる。

菜緒「、、、可愛い子やね。」ナデナデ

〇〇「でしょー!持って帰りたいなぁ〜。」

それから少しの間、愛で続けていました。

菜緒「、、、、、、この手や、、、」ボソッ

〇〇「ん?なんか言った?」

菜緒「、、、なんも言ってへんで。」

そうして僕たちは学校へ向かう。


学校にて。

美玖「おっ!おはよー!」

愛萌「今日も2人で仲いいなぁ〜。」

〇〇「愛萌さんも早くいい人見つけたら?」

愛萌「え〜。
   〇〇以上にいい人を知らないんだよなぁ💕

〇〇「何を言うか笑。」

菜緒「、、、、、、」ギュッ

菜緒がみんなから見えないように僕の服を摘む。

〇〇「ん?どしたの?やっぱ寒くなった?」

菜緒「、、、、」フルフル

菜緒は首を横に振る。

〇〇「違うか。なんかあったら言ってね?」

菜緒「、、、、、」コクッ

今度は縦に。


美玖「ねぇねぇ愛萌さん。」

愛萌「なぁに💕」

美玖「いや私にぶりっ子しなくていいよ?」

愛萌「ごめんにゃさい💕」

美玖「、、、、、、」

愛萌「ごめん美玖ぅ〜!無視だけは〜!」

美玖「そんでさ。
   今の菜緒めちゃくちゃ可愛くない!?」

愛萌「気づいた?!
   私に取られまいと〇〇の服をギュッって💕

美玖「可愛いよねぇ〜💕」

この2人にはしっかり見られてました。


休み時間にて。

菜緒「ねぇ愛萌?」

菜緒「ん?どうしたの?」

菜緒「じっ、、、実は貸してほしいものがあって///」

美玖「菜緒が照れながら、、、」

愛萌「貸してほしい、、、って、、、いやん💕」

美玖「何を想像してんの!」ベシッ

菜緒「そっ、、、そんなやらしいもんやない///」

愛萌「ごめんにゃさい、、、」

美玖「で。何を貸してほしいの?」

菜緒「えっと、、、」ゴニョゴニョ

愛萌「、、、いいけどね。一つ条件があるわ。」

美玖「条件?」

菜緒「、、、、、、」ゴクッ

美玖「菜緒?そんな緊張しなくてもいいよ?
   多分そんな大したものじゃないよ?」

愛萌「いい菜緒?
   今度"それ"付けて私と写真を撮ってね💕」

美玖「あっ!私も撮りたい!」

菜緒「、、、、、恥ずかしいけど、、、ええよ///」

愛萌「やった!
   じゃあ放課後は私のお家においで!


放課後にて。

〇〇「菜緒〜。一緒に帰ろ〜。」

菜緒「あっ、、、ごめんな〇〇、、、
   今日は愛萌と約束があんねん。」

〇〇「、、、そっか!じゃあまた明日!」

〇〇(やばい、、、朝に考えた事が、、、)

美玖「、、、、、、」ジッ


〇〇1人の下校中にて。

〇〇「、、、はぁ。」

美玖「お困りの様子ですね〜。」

〇〇「あら美玖さんじゃないですか。」

美玖「菜緒がいない時の〇〇は一段と暗いねぇ」

〇〇「おっ?うるさいぞ?」

美玖「本当のことだからねぇー。
   それにいつも以上にため息が多い。」

〇〇「まじ?」

美玖「うん。今日の帰りだけで25回。
   さっきので26回目ね。」

〇〇「人のため息を数えんな。怖いわ。」

美玖「まぁ私に話してみなさい!」

〇〇「いやそれがさー、、、」

僕は朝に考えた事を美玖に話した。

美玖「なるほどなるほど。」

〇〇「どう思います?」

美玖「いや〇〇がバカだなぁって。」

〇〇「ひどくね?悩んでる人にそんなこと言う?

美玖「まぁまぁ。
   菜緒も似たようなこと考えてたから。」

〇〇「えっ?菜緒もおんなじ事を考えてたの?
   と言うことはやっぱり、、、はぁ、、、」

美玖「はい27回目。
   まぁ明日になればわかるよ。休みだし。」

〇〇「それ関係ある?」

美玖「菜緒からLINE入ってない?
   "明日は菜緒の家に来て"って。」

〇〇「えーっと。あっ。本当だ。」
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菜緒💬 あした菜緒の家に来てくれへん?

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〇〇「なんでわかったん?」

美玖「それも明日!じゃあ私はここら辺で!
   バイバーイ!」

〇〇「急だな。バイバーイ。」

明日は別に記念日とかでもないしなー。
なんかあったっけ?


翌日にて。

僕は約束した通りに菜緒の家へ行く。

ピンポーン、、、ピンポーン、、、

あれ?菜緒いないのかな?

ピコンッ

え?菜緒からLINE?
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菜緒💬 鍵も開いてるから入ってきてええよ。
     菜緒の部屋に来てな。
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なんでLINEで?
そんな疑問を持ちつつ、菜緒の部屋へ。


〇〇「菜緒〜。入るよ〜。」

ガチャッ

菜緒「にゃっ、、、にゃあ〜///」

バタンッ

ふぅー、、、あれ?ちょっともう一回。

ガチャッ

菜緒「にゃ、、、にゃにゃ?」

バタンッ

あーやばい。死ぬ。これ以上見たら。

ガチャッ

菜緒「もう!はやく入ってきてや///」グイッ

〇〇「うおっ!」

バタンッ

僕は猫耳をつけたこさかにゃおと対面で座る。

〇〇「なっ、、、なお?それどうしたの?」

菜緒「にゃ。」ペラッ

菜緒はそう言って一枚の紙を差し出した。


こんにちは〇〇〜!愛萌さんだにゃ💕

この手紙を〇〇が読んでいるってことは菜緒の可愛さに悶えながら震えていることでしょう。

まぁ私もそうだったから💕

彼女はいま"小坂菜緒"ではなく"こさかにゃお"となっています。

人間の言葉は通じません。

本物の猫になってます。本物のね?

と言うことで思う存分に可愛がってあげてね💕

それじゃあバイバイにゃ〜💕


〇〇「これほんとなの?にゃお?」

にゃお「にゃ。」スリスリ

菜緒は、、、いや"にゃお"は僕に擦り寄ってくる。

めっちゃかわいい。まじで。

僕は可愛さに耐えきれずに呆然としていた。

するとにゃおが、、、

にゃお「にゃあにゃあ。」ポンポン

僕の手をにゃおの頭に乗せた。

撫でろってことかな?

、、、よし。腹を括ろう。

〇〇「よーしにゃおー。」ナデナデ

にゃお「にゃあ、、、///」

にゃおは顔を赤らめながらも恍惚とした表情をする。

、、、、、、これはどこまで許されるのか。

僕はいろいろと試してみたくなった。

〇〇「にゃおー。こっちおいでー。」ギュッ

にゃお「にゃっ、、、にゃあ///」ギュッ

にゃおは照れながらも抱きしめ返す。

いつもの菜緒だったら絶対にしてくれない。

じゃあ次は、、、、、、

〇〇「よいしょっと、、、」

にゃお「ちょっ、、、〇〇///」

僕は菜緒と向かい合うように座り直す。

なんかにゃおから人間の言葉が出た気がするが
まぁいいだろう。気にしない。

〇〇「にゃおー?ほんとに可愛いね〜💕」ナデナデ

にゃお「、、、///」

にゃおは恥ずかしすぎて今までにないほど顔が赤い。

これはもう行くところまで行ってしまおう。

〇〇「、、、、、、」チュッ

にゃお「!!」ボフッ

〇〇「えっ!爆発した?!」

にゃおは爆発音を立てて倒れてしまった。
ちょっとやりすぎたな、、、


1時間後、、、

菜緒「、、、はっ!」

〇〇「おっ。起きた。」

菜緒「〇〇、、、あっ///」

さっきのことを思い出してまた赤くなる顔。

〇〇「菜緒?
   なんで"こさかにゃお"になったの??」

菜緒「、、、だって〇〇に甘えたかったから///」

なんだその世界一かわいい理由は

菜緒「いっつも〇〇とイチャイチャしたいって
   思ってたんやけど菜緒のキャラ的に、、、///

〇〇「それで愛萌に相談したの?」

菜緒「〇〇は猫が大好きやから猫耳つけたら
   可愛がってくれるんかなって///」

〇〇「それで猫耳を借りたと、、、」

菜緒「そう、、、嫌やった??」

〇〇「んなわけあるか。最高。大好き。」

菜緒「ほっ、、、ほんま?よかったぁ///」

安堵して笑顔になる菜緒。

〇〇「、、、菜緒。もう一回"こさかにゃお"になって

菜緒「えっ///」

〇〇「まだまだ可愛がりたい。」

菜緒「きょっ、、、今日はもう無理やぁ///」


交渉の結果。
月一で"こさかにゃお"になってくれるそうです。

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