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I to U (中編)

2023.06.21

この日は天が僕の家に泊まりにきた。

天「じゃーん!〇〇さん見てください!」

そう言って天は僕の大好物ばかりを乗せた机に向けて手を広げた。

天「すごくないですか?!頑張ったんですよ!」

〇〇「すご、、、天ってなんでも出来るね。」

天「えへへ//もっと言ってください//」

〇〇「はいはい。天ちゃん偉いね〜。」

天「むふふ//頭も撫でてください//」

天の顔はいつにも増して誇らしげ。

その可愛らしさに思わず笑ってしまった。___________________________________________

2023.06.15

大学から僕の家への帰り道。

毎日いっしょに居るのに会話の種がなくならい。

天「〇〇さんスパイダーマン見た事ないんですか?!」

〇〇「え?そんな驚く?」

天「信じられない、、、」

天は頭で僕の背中をドンっと押す。

まあまあの力で。結構痛いし、、、

天「ちょっと!今日は私の家に変更です!」

〇〇「、、、、一応聞くけど何すんの?」

天「スパイダーマン全部見るに決まってるじゃないですか!バカ!」

〇〇「バカ言うな。バカ。」

天「な!私のことはバカって言ってもいいですけどスパイダーマンのことはバカにしないで下さい!」

〇〇「いや言ってないわ。」

天「私への侮辱はスパイダーマンへの侮辱でもあるんですよ!!」

なんかよく分かんなくなってきた、、、、

〇〇「天にはバカって言っていいんじゃ?」

天「細かいことはいいんですよ!細かいことを
  気にする男性はモテませんよ!」

そんな男と付き合ってるやつは誰だと聞きたくなる。

〇〇「はいはい。ほら、早く行くよ?」

天「あ!待ってくださいー!」

こんな感じのくだらなくも楽しい話を永遠としている。
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2023.06.30

この日はお泊まりの日ではない。時刻は23:00。

自分の部屋でゆっくりと映画を見ていると、、、

ブルルル、、、ブルルル、、、

〇〇「もしもし?天?」

天「あ!〇〇さんですか?」

〇〇「はい〇〇さんですよ。なんかあった?」

天「それが大変なんですよ!」

〇〇「どしたの?」

天「眠れないんですよ!!」

ガチャッ

プルルル、、、プルルル、、、

〇〇「もしもーし。」

天「もしもーし。じゃないですよ!
  なんで切るんですか!」

〇〇「いやそっちの問題でしょ。
   眠れないくらいで電話かけてくんな。」

天「いやー。今日はお昼からお休みだったので
  ゆっくり寝ちゃったんですよねー。」

〇〇「それで?何すればいいの?」

天「話し相手になってください!
  それだけです!」

〇〇「はいはい、、、」

それから僕と天はいろいろな話をした。

2人がお気に入りの曲の話。

僕の見てる映画の話。

あと少しで付き合って1ヶ月と言う話。

天がいまペアリングが欲しいと言う話。

そう言うアクセサリーを扱うお店が近くにあると言うこと。

天はサプライズでそう言うのを渡してくれる人が好きということ、、、、、ん??

〇〇「買えってことか。
   そのために電話かけてきたな。」

天「え?なんのことですか??」

白々しすぎる演技。天らしいな。

〇〇「まぁいいよ。
   じゃあこれからお互いの誕生日とかには
   欲しいもの言うようにしよ。」

天「うん!その方が演技しなくて楽ですし!」

〇〇「はっきり言うな。」
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2023.07.01

僕と天が付き合ってから1ヶ月。の1日前。

以前に話したペアリングを僕は買いに来ていた。

ある付き添いを引き連れて。

〇〇「おはよー理佐。」

理佐「おはよー。」

彼女は渡邉理佐。僕の小学校からの同級生。

気心知れすぎてなんでも言い合える関係。

生まれ持っている美貌から高校生ながら
モデルもしているらしい。

天とも仲良くしていて、よく2人で遊びに行った話を天からも理佐からも聞く。
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理佐「でも〇〇と天ちゃんで決めた方がいいんじゃない?」

〇〇「天はサプライズが好きなんだって。」

理佐「うん。」

〇〇「あと僕は今まで人と付き合ったことないの。」

理佐「うん。知ってる。」

〇〇「そんな奴が自分の判断を信じれると思いますか?」

理佐「思わないね。」

〇〇「そういうこと。
   そこで僕の腐れ縁の理佐さんですよ。」

理佐「はいはい。じゃ行くよー。」
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??「え?あれって、、、」
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数時間後、、、

〇〇「よし!これにするよ!」

理佐「、、、うん。いいんじゃない?天ちゃんも喜びそう!」

僕は理佐の力を借りてやっとペアリングを決めた。

〇〇「いやーありがと理佐!助かった!」

理佐「ならよかった。」

〇〇「天も喜んでくれるかなー、、、」

そのような期待に胸を膨らませていると、、、

理佐「、、、変わったね。〇〇。」

〇〇「え?どこら辺が?」

理佐「雰囲気。
   中学の頃なんて生きてるか死んでるか
   分かんなかったのに。」

〇〇「、、、久々に理佐の毒舌くらったな。」

理佐「ほんとだから笑。
   でも今はすごい楽しそう。
   天ちゃんに感謝しなよ。じゃあね。」

〇〇「うん。まじでありがと!」

そう言って僕は理佐と別れ、帰路に着いた。

明日はついに1ヶ月記念。

どうやって渡そうか今から悩んでしまう、、、
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2023.07.02

ついに1ヶ月記念の当日。

この日から天と連絡がつかなくなってしまった。

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