「エロ事師たち」

「エロ事師たち」
著者は火垂るの墓原作の野坂昭如。
まだインターネットなどなく、“エロのネタ”への道が険しかった時代。需要あるところに仕事あり。ブルーフィルムに人材斡旋、享楽と猥雑にしたたかに棲息する男たちの悲哀と可笑しみ。彼らの性は滑稽で歪で苛烈、、、そして切ない。
汚いようで上品、冷たいようで暖かい。
切なさと、愛しさと、心許なさが炸裂する読後感はちょっともう、、、ねぇ?

なお、作中で「ほたるを潰した匂い」が女の体液の匂いと似ていると主張する人物が登場するのだが、火垂るの墓ってそういう隠喩もあったのかしらん。


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