「世界は「e」でできている」

「世界は「e」でできている」金重明

今年120冊目でした。
超越数π:円周率は実生活においても理解しやすく、
馴染み深いものだと思います。
しかし同じく超越数であるe:ネイピア数のことは多くの人にとって縁遠いのではないでしょうか?
本書はそんなeにまつわる歴史や数学上の奥深さ、そしてそれがいかに数学の美しい結びつきを担っているかを丁寧に解説しています。

このeの特別さは、知れば知るほど輝きを増し、
宝石として例えられることもあるほどです。
さまざまな局面でeは顔を出すのですが、
例えば1/100の確率で当たるガチャを100連で回した時、全部外れる確率が約37%。結構大きいですよね。大丈夫、回しすぎて死にかけたのはあなただけではありません(笑)3人に一人はそうなのです。そしてそれがネイピア数の悪魔の仕業。
100の部分が大きくなるほど全はずれ爆死の確率は1/e(約37%)に近づいていくのです。同じく席替えの時に全員が席を移動する確率も1/e。
そんな不思議なeのお話がいっぱいです。

無限に存在する超越数の中で、
人類が自然に発見したのはπ、、そしてeだけ。
2/♾
手持ちの超越数がπ一つでは心もとない、
そんな貴方に。

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