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10月15日

朝、昨日以上に痛い。
そう傷の痛みではない。
三叉神経痛だ。
朝ごはんが痛みで食べられない。
本当に私は良くなるのか?
それともこれですべての痛みが取れるかも?!
と期待したのが間違っていたのか?

手術でも完治はせず

結局ほとんどご飯は食べず、
「薬増やして下さい」
と看護師さんに伝える。
自分でも吃驚するくらいか弱い声だった。

熱がまだ残っているのか、体が怠くて重い。
結局1日の大半を横になって過ごした。
ただ、この寝て過ごすのも実はあまり楽な事ではない。
頭を動かすのが大変なのだ。
所謂、傷口が疼く、という感覚と首の筋肉が固まってしまっている。
そして、縫ってある事による首の皮膚の動かしにくさだ。
頭を手で支えながら、少しずつ転がるようにしか寝返りが打てない。
もちろん起き上がるのも一苦労だ。
人は正に気がつかないうちに複雑な動きをして、日々を生きているのだ。

ただこの日、昨日から病室が一人になったという事で、窓際の方へ移動してもらった。
やっぱり外が見えるだけで開放感があって、私は落ち着いた。
そして増やしてもらったテグレトールを午前中に飲む。
なかなか効いてこず・・・
大丈夫か、私??

テグレトール再び

服用後、約3時間。
ようやく痛みが引く。
効いてくる時間がやけに長かったが、とりあえず一安心。
このおかげで夜はそこそこ食べる事ができた。
ただ、この薬だけでも切る事ができたら、と思って受けた手術だったが、いつか切れる日は来るのか不安になってきた。
今のところ、術前術後ではまったく違いはない。
「世界が変わるかも!」
と思ったが、残念ながら何も変わらなかった。

この日はテグレトールが効いてから昼過ぎまでは調子も良くて、近場をウロウロ歩いてみる。
何とも調子が良い!
が、それも束の間。
夕方からは発熱。38度。
ほぼ寝たきり状態だ。そして、発熱に伴い頭痛も酷くなる。
特に真夜中。
傷口より少し上の部分。
そこからズキンと内側に向かって起こる頭痛。
我慢できずに再び夜中のナースコール。
今度はカロナールをもらう。
あれ、意外と効くかも。
そしてやっと少し眠る事ができた。
2日ぶりに夜、数時間だがまともに眠る事ができた。

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