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10月19日

朝、初めての平熱。
頭痛もなし。かなり良好だ。
お腹も昨日の酵素が効いたのか、動きはスムーズ。
少し安心。
ダメージを負って実感する酵素の力。
食事制限がないのであれば、とコーヒーやお茶を持って来ていた。
そのついでに普段から摂っていた酵素も持ってきていたのだ。
結構お高めのこの酵素。
お腹が張っていたり、動きがおかしい時、食べ過ぎた時などに摂るとかなりスッキリする。
値段だけの事はあると初めて実感したものでもあり、ここ数年摂り続けている。

この日の午後は1階の売店へ。
私のオムツ代支払いと、最近夕食までにお腹が空くようになってきたので、おやつを買いにだ。

そう、術後24時間はオムツだった。
もちろん初オムツだ。
サイズはM。
私にはぶかぶかで、それも不快だった。
ああ、介護生活になったらオムツはSサイズだなあ。

久しぶりの売店でちょっと気も紛れる。
入院生活で一番憂鬱になるのは、行動範囲が狭い事。
見る景色が変わらない事だ。
だが、それを感じるのは元気になってきた証拠だ。
と、今までは思ってきていたが、しんどい時でもこう言う「刺激」は欲しいものだなあ、と感じた。
だから、今はコロナ禍でできなかったが、お見舞いはすごく重要だと思う。
ただ天井や壁だけを見て体が回復するのを待つのも結構しんどい。
まあ、ここは人によるのかなあ。
確かに弱ってぼろぼろの所を同僚に見られるのは、ちょっと抵抗があるかもしれない。
でも家族ならどうだろう。
私は弱ってても見られて平気だから、来てくれたら嬉しい。
実際に術後ICUでチラッと会えた事はやっぱり良かったなあ、と思う。

私にとって幸運だったのは、部屋が窓際で開放感があった事。
同室だったのが1人で、良い方だった事だ。
地元の方でヘルペスで入院していた一人暮らしの80歳のご婦人だ。
腰も曲がっていないし、見た目は実年齢よりかなりお若い
その方と色々おしゃべりできた事が良かった。

ただ、色々話せるようになって分かった事もある。
耳がおかしい。
いや、術前から言われていましたよ。
右耳に水が入ったような感じになると。
うん、そのとおりだ。
自分の声がよく聞こえない。
反響してしまって、どれくらいのボリュームで喋っているのか分からないのだ。
うーん、喋る仕事の私としてはかなりやりづらい・・・

そしてこの日の午後事件が起きる。
今まで便に血が混じっているなどという状態は、見た事がなかったのだが。
明らかな粘液便に血が混じっていた。
うーん、活動期に入る合図のような動きはなかったのだが・・・
しかも下痢もしていないし、そこまでお腹も痛くない。
こんな時に活動期やってくる??
と思う反面、何かがいつもと違う感じもする。
活動期ではなくて抗生剤か発熱のせいなのだろうか?
しかし、血が混じっている事はおかしい。
しかも何回もトイレへ走る、という状態。
迷った挙句夜の看護師さんに白状する。
しかし、退院日も近いし、なかなかここで診るのは難しい様子。
退院まで耐えるしかないか・・・
一応整腸剤を出してもらえるよう先生にお願いしてくれる事になった。

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