子どもへの愛情を伝えるということ

こんにちは。
酒飲みワーキングマザー女医です。

先日、小学校のPTAの行事で、とある講演会に行ってまいりました。
もちろん、その日の私の外来は休診です。(そのしわ寄せは別の日へ。。。。)
PTAの行事も大事なものだと認識しておりましたので、2か月前から外来予約を調整し、同僚医師にサポートを頼み、PTAの行事へ行ってまいりました。

講演会で説かれたこと。

「母が作る食事は大事である。」
「冷凍食品を出された子供は、愛情を感じない。」

うーん。
さすがに拒否反応を示してしまいました。

なぜ、母がご飯を作らねばならない?
冷凍食品では愛情が伝わらない??

その後のディスカッションタイムで、
とある小学校の教頭先生の発言。
「女性はやっぱり母性がありますので男性とは違います。

それに、女性の方が、職場を休んだりしやすいですよね。」

おいおいおい!!!

私は総合病院の外来の長をしています。
夫は個人病院の院長です。
仕事の調整のしやすさに、男女比なんてないと実感しています。

我が家では、先に仕事が終了する夫が子供の迎えや食事を用意し、遅く帰ってくる私が片づけを行います。
私が早く帰れる日は私が食事を用意しますし、そんなときは夫が片づけをしてくれます。
子どもたちの弁当はほぼ夫が作ります。家の掃除は私が主にしています。

自分の両親は飛行機で数時間の距離。頼る人はいません。
田舎なので、お金で解決できるようなサービスにも限界があります。
なので、何度も何度も、自分の夫に対して、私にとっての仕事の大切さもアプローチしてきました。
仕事は私自身のアイデンティティであること。子供のお迎えのために最後まで手術を遂行できず、ほかの人へ頼まざるを得なかったこと。私の担当の患者さんが夜中に亡くなったとき、主治医である私が駆け付けられなかったこと。。。

(もちろん、手術も、患者さんが亡くなった際も、他のDrが対応してくれて、問題なく終わりましたが。)

どれだけ自分は悔しい思いをしてきたか。
そして、その大切な仕事を犠牲にできたのは、それ以上に大切な家族ができたからだと。
私は、大事な家族のために、大事なアイデンティティを犠牲にしてきたことを伝えました。

女性だからという理由で、医師の仕事を中途半端にすることは、患者さんやそのご家族にとってはありえないのではないか。と思っています。それは、以前から。そして今も。

私の愛する夫は、私の意思と、子供達への愛情を優先し、あらゆることを分担してくれたのです!それは、弁当をつくるだけではなく。母親が重点的にすべきといわれる愛情さえ、夫は分担してくれ、おかげで子供たちにとっては、母も父もイーブンです。

世の中では、私はちょっとイケてない母親でしょうね。
「でも、お母さんが、食卓に冷凍食品をだしたら、子供は自分は愛されていないと子供は思いますよ。」

本当にそうなんですか?
一緒に冷凍食品でも食べながら笑っている方がいいでしょうよ。

なーんて思ったPTA行事でした。

つぶやきです!



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