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氷帝vs聖ルドルフ戦に(ルドオタクが)思いを馳せる


最近4thミュージカルテニスの王子様~氷帝vs青学~
観に行きまして

ルドルフオタクな私はコンソレーションに改めて
思いを馳せることとなりました(タイトルまま)



原作ではダブルス1柳沢木更津の試合描写が少し、
ミュでもかなり一瞬で終わる(それも4thで初めて触れられた)、
読者はみんな知らないしこの先もきっと描かれることはない試合。

氷帝にとっては通過点、
一方ルドルフにとっては中学最後の夏が終わる、辛くて悔しくて今後の人生のなかでも忘れられない試合のはずなんだ。



あーーーーーーーみたいな。みたかった。
ルドルフが最後の夏をそれぞれどう体感しどう終えたのか。

全員の心境と状況をすべて知りたい。


戦績としては生え抜きが一勝で
補強組は柳沢木更津ペアも裕太も観月も惨敗に終わる。(20.5巻参照)

点差はあれど青学戦とほぼ同じ結果で、
勝つために全国から集められ特待生としてテニスに打ち込んできた補強組が負けて、元からいる生え抜き組が唯一勝つのって勝負の世界をまざまざとみせつけられるよね。残酷だ。



それでもたしかに言えることは
コンソレーション中、どんなやりとりがあったのかとかそれぞれの心境はこの先も分からずじまいだけど

関東で柳沢が、全国で観月が裕太を連れて青学戦を観に行っていること、

裕太が観月から受けた仕打ちを知ってなお観月を慕いルドルフの時期部長になる予定であること、

淳がかつての仲間たちではなくルドルフのみんながいる高校を進学したいと言っていること、


他にも想像の余地ありな描写や設定あるけど、
少なくともこれらの事実がルドルフって負けたけど、都大会止まりだけど、
すごく良いチームなんだってことを教えてくれると思う。

赤澤の座右の銘、「海は如何なる山をも拒まず」。懐が大きく男らしい赤澤の良さがぎゅぎゅっと詰まってるめちゃくちゃ良い言葉。
青学戦終わりのあの観月に「勝ちに行こうぜ」「頼りにしてるよ」なんて赤澤じゃなきゃ言えないよ。

大事な最後の夏が、観月の敗北によって終わりが決まった瞬間、赤澤は観月になんて声を掛けたんだろう。
もし自分が観月だったらそもそも不二に調子乗ってるところから28ポイント連続で点を取られ「弟が世話になったね」なんて捨て台詞を吐かれた時点で一生もののトラウマになると思う。

でも観月は何がなんでも諦めない男だから、跡部に完敗しても裕太たちにルドルフのこの先を託すため邁進しているし(40.5巻)、
「負けてもただの負けで終わらせないのが真の知将というものなのですよ。今に見てなさい。」とか言ってるし。(20.5巻)
それでも青学戦終わりの赤澤の言葉に奮い立った部分はあると思う。だからこそ氷帝戦後の赤澤と観月のやりとりはみてみたかったな。

しかしルドルフってみんな中学生にしちゃ良い子たちすぎる。ルドルフテニス部の組織図が多感な年頃の子たちがなんの争いもなく穏やかにやっていくには無理がある。

元からいる人にとっては後から転校してきた奴らにレギュラーを取られるし、
反対に補強組は前からいた人たちからレギュラーを奪ったという自責を感じながら(これは人それぞれか)やっていく、
そもそも己がわざわざ転校してまでルドルフにきたという、窮地に立たされながらも結果を出さなきゃいけない環境下であること。

だからルドルフの子たちみんな本当に良い子だったんだと思う。
レギュラーに選ばれていない子も含めて素直で、
根はテニスが上手くなりたい強くなりたいって望む人たちの集まりでしかなかったんだと思う。
…そうじゃない子は辞めたのかもしれないしそこは分からないけど。


そんな複雑な状況で頑張ってる子たちも、
がむしゃらに身内に勝つことしか見えていない子も、
どんな手を使っても勝利を望んでいる子も
みんな拒まず、海のように広い器で受け止め、認めてきた赤澤はやっぱりすごい。
おまけに自分は負けてないしな…。


考えれば考えるほど、全国へ行って欲しかった。
せめて関東へ。
青学に、氷帝に負けたからこそ、都大会で終わるからこそルドルフのこれからに思いを馳せて魅力を感じるのは正直あるけど、それはそれとして勝って欲しかった。
だってみんな良い奴らだし勝つ意欲もテニスが好きな心も仲間想いなところも全部魅力的だ。


まわりのルドルフの子達ほんっと良い奴等なんだから、観月が裕太や部員をもっと信頼して、
観月のシナリオで更なる成長を遂げて
高校生になったみんなが揃って全国大会の舞台の地を踏むことを夢みている。


これから伸び代しかない。絶対勝てるよ。




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