『禁断症状』Day One。10日目。
おそらく数年ぶりに夜、酒を飲まないで寝たので、深い眠りについた。だが、所々で夢を見たので、眠りは浅かったのかもしれない。
早起きはできなかったが、起きたときの感触は悪くない。いつもなら胸焼け、片頭痛、腹痛、倦怠感がある。
煙草を探す。
水没済。
寝起きにタバコを吸っていたことを身体が覚えているのである。ひとしきり唾液がで続ける。
「いつものあの、クズ人間の生活に戻してよー」
脳が肉体に指令を出す。
いかんせん、これを破ることは、人生すら終わりにさせること、47才絶望、その後、理性的な判断などもうできないだろう。俺には今日しかない。
今日だけは守るのだ。
唾液が洪水のように口内に溢れ出る。
深呼吸でごまかした。
なかなかいい、リストだが、配点がおかしいことに気づく。労力と未来に与えるプラスな影響と、点数が合致しない。
半日で26回位タバコのことを思い浮かべたが俺は、その、衝動を今乗り越えている。
今から仕事。
また、唾液がドバドバでる。
脳!
つづく。
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