零売の規制が進むわけを考えてみた
零売って聞きなれない言葉です。
そもそも零売とは…
つまり、
病院で診察してからもらう(処方される)薬を
病院にかからず、購入できる制度
をさします。
ちなみに、薬はこんな分類がなされています。
赤字で書かれている
処方箋医薬品以外の医療用医薬品は
処方箋がなくても販売できます。
なので、それを利用して
病院に行かなくても
ビタミン剤を買える薬局などがでてきました。
もしかしたら、街中でそんな薬局を見たことがあるかもしれませんし、
ネットでもそんな薬局の記事をみたことがあるかもしれません。
もちろん、こういった販売手法は
基本的に法律的に問題ありません。
でも、なぜ厚生労働省が規制を強めるのか?
それは厚生労働省が示すこの概念を遂行していないように
判断されたからかもしれません。
要は、原則、医療用医薬品は医師が処方、薬剤師がその処方をもとに調剤する。
一般用医薬品(OTC医薬品は)は薬剤師(もしくは登録販売者)が
販売すること。
どうしても~!の場合だけ処方箋なしで
薬剤師が対象となる医療用医薬品を販売できるとされている。
目の前の顧客のニーズからすれば
病院にかからなくても医療用医薬品を購入できる事業は
とても意義があるものだと思います。
でも、保険料を頂いて、そのうえで医療を成り立たせている
私たち医療従事者は
日本全体が抱える医療ニーズにも向き合わなければいけないと
私は考えています。
(今回の問題でいうと、医薬品の適正使用)
目の前の患者様のニーズ、そして日本の医療ニーズ両軸を
考えないといけない、それが
一般企業との違いだなと感じています。
薬局経営もしたことがない、しがない薬剤師の意見でした^^
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?