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【簿記2級学習】工業簿記「消費」の仕訳的な意味を解説

結論

仕訳的な意味では、「(借方)『仕掛品』or『製造間接費』/(貸方)『消費対象』」で仕訳することです。『賃金』『経費』が消費対象になることもあります。


解説

簿記2級・工業簿記の「消費」。仕訳的な意味では「(借方)『仕掛品』or『製造間接費』/(貸方)『消費対象』」で仕訳をすることです。
工業簿記では、「入ってきたものを『借方』、出ていったものを『貸方』」として仕訳をするイメージを持つといいです。
おおざっぱに、消費とは「消費対象を払い出す」ことなので、その「消費対象」を貸方として仕訳をしていけばいいことになります。
例えば、「材料¥6,000を消費した」場合、仕訳は下記となります。

(例)
(借方)『仕掛品』or『製造間接費』6,000/
(貸方)『材料』6,000

※借方の科目がどちらになるかは他の方の記事を参考にしていただけると助かります。

『賃金』や『経費』が消費対象になることもある

違和感を感じるかもしれないですが、『賃金』や『経費』(水道光熱費など)が消費対象になることもあります。
つまり貸方に『賃金』・『経費』が来ることもあるということです。

(例1)
(借方)『仕掛品』2,000/
(貸方)『賃金』2,000

(例2)
(借方)『製造間接費』2,000/
(貸方)『経費』2,000

「工場で製品を製造」するために払い出したものが消費対象になるためです。
特に商業簿記を学習した後だと混乱するかもしれません。
ですが、商業簿記の「発生した費用は借方」というのは一度忘れて、「こういうものだ」と割り切った方がいいかもしれないです。

ちなみに、『賃金』・『経費』がいつ費用として発生するかについては、別の記事でまとめました。参考にしていただけると幸いです。

以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!


参考


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