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疲れたら美味しいご飯食べて私と遊んで

 私には2人中学生のとこからの親友がいます。そのうちの1人の子が私に「ちょっと疲れたから会いたいんだけどいつ会いてる?」とメッセージをくれました。

 彼女はテスト期間に追われ、大好きな推しの脱退、熱愛、体調不良と悉く不運で、友人の私も「大丈夫?無理しないで」なんて軽い言葉なんてかけられないぐらいでした。そして待ち合わせ当日に、いつものようにカフェの前で彼女を待っていると、彼女は頭からキノコが生えそうな顔をして出会い頭に「頭を撫でてほしい」と言いったので、私はすかさず両手の荷物を置きめいいっぱい優しく彼女の頭を撫で回しました。
 合流した後、お寿司でも食べたいといっていたので、寿司屋に入ると華金だったためか予約でいっぱい。仮予約を済ませてから雑貨屋さんなど見て暇つぶしをしていました。しばらくすると彼女が「疲れちゃったかもしれない。ごめんっ」と言ったので、急いで定食屋さんを探しました。
 食にありつき目の前に白いご飯とお味噌汁が並んだ瞬間に彼女の目はキラキラ光を取り戻していきました。「美味しい」と何回も連呼しながらニコニコしながら食べる彼女は本来の元気を取り戻し始め、最近あった嬉しかったこと、悲しかったこと、行きたかったカフェに行けたこと、テストが酷い結果なこと、最近連絡をとり始めた良い感じの人のこと、早口で話始めました。
 彼女はこうでなくちゃいけません。彼女を悲しめ、苦しめ、弱らせているものを私は許せないけど、消し去ってあげることはできない。だったらせめて私と一緒に美味しいご飯を食べて、私と一緒に遊んでほしい。そしたら私は貴方のことを存分に甘やかして、貴方に最高の時間を取り戻させることができる自信があるから。
 貴方の好きな物、好きなこと、今何がしたいのか私は全部分かる。一緒に過ごしてきた時間に嘘は無いと信じていますから。

 沢山話して、彼女とさよならするときに、彼女が再び「もう一回頭を撫でてちょうだい」と言ったので、今度はオプション付きでめいいっぱいに撫で回しました。その後、彼女が改札を出るまで見送りました。彼女はスキップをして躓いていました。

任務完了。

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